ブログネタ
★くもん・公文・KUMON★ に参加中!
「ちょうどの学習×ちょうどにする指導」の「これからの教室はどう創るか」(p133〜228)の「見通しは指導の命綱」(p192〜215)を読みました。(小林教室収蔵

そもそも学力診断テストとは、「見通し」を立てるためにあるようです。

《以下引用(p204)》
公文氏が指示してつくった『指導についての留意事項』には、小四生の入会時なら「学力診断テスト」P4をし、たとえばA1から学習を始めた生徒はC教材に入るまえにP2とP3の「学力診断テスト」をする。また、D教材に入るまえにP3とP4をする。E教材に入るまえにP4とP5、Eの101に入るまえはP5、Fに入るまえにP5とP6をするように指示がある。

つまり、新入会の生徒だけでなく、教室の生徒なら、新しい教材に入るまえには、生徒がこれ以降の教材を「ちょうどの学習」で学んでいける進度モデルを設定しなおすために「診断テスト」で調べろと記してあるのだ。「診断テスト」はさきに記したとおり、ほぼ三年下からその学力の実態を診ることができる。F教材に入るまえにP6とは、と不審をいだかれる方いるかもしれないが、P6においてF内容は最後の1ページだけであるため、可能なのである(「診断テスト」の使い方はこのほうが正統的である。新入会生徒の場合でも、学習の出発点はこの見通しがあってはじめて決定できるのだ)。

これが公文式の、いや、公文公氏の評価に関しての考え方である。テストをして、その教材の定着度をみるといったテストはしないのが、かれの流儀である。これから学ぶことになる教材において、この生徒は自学自習で向かっていくことができるかどうか、指導者にはこれだけを見ておいてもらいたい、という思いなのだ。
《引用終り》

『留意事項』は指針であってマニュアルではないので、実際にはこういう使い方をしていない教室が多いのではないかと思います。教室に通って勉強している生徒さんも、新しくやってきた生徒さんも、同じように「学力診断テスト」を使って個別に「見通し」を立てる…言われてみれば当たり前のことですね。

斉田先生のやり方はどうでしょうか。
《以下引用(p206)》
ついでながら、中一の新入会生徒に対する斉田先生の「見通し」の立て方の一例を紹介しよう。先生が「ちょうどにする学習」とか「指導の徹底」という理由がよくわかる。「見通し」の立て方ひとつとっても、生徒の現状での学力の実態がどのくらいのものか、その追求の仕方が他の指導者にくらべると数段に徹底度がたかい。

中一の生徒が「学力診断テストM1(中一用)」を受けた。時間がかかる。様子を見れば、とても熱心に取り組んでいる。採点してその中身を見る。時間がかかるはずである。分数の加減算を総仮分数にして大きな数の計算に手間どっていた。結果はテストが時間内では全部できず、「下級テスト」でのやり直しと出た。

先生はすぐさまそのテストを教材であるかのように採点し、訂正をさせた。この生徒の能力はこんなものではないと直感したからだ。計算の仕方そのものも指導する。のみこみの早さ、やっぱり、そうだ、能力が高い。そこで、もう一度「再テスト」をおこなった。学習の出発点はF-121(小六相当の四則混合合算の教材)にした。

「学力診断テスト」は生徒の学力の実態を調べるためのものである。したがって出題範囲も広い。中学生ははじめてのことでもあり、得点と時間の相関から結果を出すテストの要領がつかめなかったのかもしれない。ただただ正確にと考えて時間がかかり、かえって間違いも多くなった。しかし、テストの中身を見れば、原因ははっきりしていた。だから、テストを教材にして計算の手順を生徒に再確認したのである。そして、二回目の再テストでは40人中10番以上の見通しが得られたのだった。二回目だからずるい、というのはあたらない。入試ではないのである。生徒の学力の実態をよりくわしく診るためにおこなった再テストである。実態が明らかになれば、それでいい。先生は迷うことなく、F-121を出発点にした。学習開始期であろうと「ちょうどの学習」を指導するのが斉田先生の教室である。
《引用終り》

《インデックス》

◆◆◆公文式小林教室◆山形県東根市◆◆◆