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2013年度受験用公立中高一貫校適性検査問題集(みくに出版)の「さいたま市立浦和中学校」(p90〜118)を読みました。(小林教室収蔵

今回は〈適性検査2・3〉をします。

1.(p106〜108)

1−問1.こういう問題、私も慣れてきました。小学生に出題する問題としてはいかがなものか?と思っておりましたが、いろんな学校で例年出題されているとしたら当然受験生は勉強してくるでしょうし、その努力を評価してあげるためには同じ傾向の問題を出題すべきなのかもしれません。

1列目は「1」だけ、2列目は「2」「3」、3列目は「4」「5」「6」という規則性。n列目にはn枚のカードが並び、その末尾のカードの番号はそれまで並べられたカードの枚数と同じです。4列目は4枚並び末尾のカードは6+4=10。5列目は5枚並び末尾のカードは10+5=15。6列目の末尾のカードは15+6=21。あとは地道に足していけば出ます。

n列目の末尾の数字が1〜nまでの整数の合計に等しいですから、10列目の末尾は55だ!とすぐに分かる人もいるでしょう。そこから始めて4つめ、14列目で末尾の数字が100を越えますから、14枚が答えになります。

1−問2.図から左上角の数字を抜き出すと、2,10,26,50…となっています。いくつずつ増えているかを見ると、8(=10-2),16(=26-10),24(=50-26)となってますので、8の倍数で増えていくようです。そうすると、50の次は(50+32=)82、その次は(82+40=)122、(122+48=)170、(170+56=)226、(+64=)290、(+72=)362、(+80=)442、(+88=)530、(+96=)626、(+104=)730、(+112=)842、(+120=)962、(+128=)1090。やっと1000を越えました。1000番までしかカードはありませんから、962番が答えになります。

1−問4.まず、積み木1本の表面積は3×3×2+3×9×4=126となり、6本で756(平方センチメートル)。テーブルに接している面積は、3×9=27が2本で54平方センチメートル。積み木どうしが接している面は1段目と2段目間で4カ所、2段目と3段目間でも4カ所の計8カ所。接している面積は3×3で9平方センチメートルですが、2つの積み木が重なりますから塗らなくとも良くなる面積は1箇所につき18平方センチメートルになります。756−54−18×8=558平方センチメートル。

1−問6.まず、一段目(一番下の段)は真上から見ると、
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の一通りしかないと思います。2段目(中段)は、
〈パターンA〉
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〈パターンB〉
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〈パターンC〉
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〈パターンD〉
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の4通り考えられます。そのときの3段目(最上段)は、
〈パターンAとB共通〉
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〈パターンCとD共通〉
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ということで、4通り。

2.(p108)
2−問1.これは難しいですね。問題用紙を折って実験したら、やはり失格なんでしょうね…。
2−問2.正五角形の角の大きさに等しくなりますね。

3.(p108〜109)
3−問1.1134+(15−8)×184=2422円。
3−問2.まず、上と同じ要領で水道料金を求めます。1134+(20−8)×184+(25−20)×231=4497円。1立方メートルあたりですから、4497÷25=179.88円。四捨五入して180円。
3−問3.降水量の定義から、「1時間当たり」に対して「10分間」なので10/60、「1平方メートル」に対して「20000平方メートル」なので20000、「降水量3mm」の雨が降ったということなので3、これらの数字をかけます。10÷60×20000×3=10000。この水の量は、底面積1平方メートルの水槽に入れたら水位が10000mmになるということだから、ディメンジョンを合せるために1000で割ります。答えは10立方メートル。
3−問4.まず600立方メートルの水道料を求めましょう。90825+60×326+(500−60)×362+(600−500)×415=311165円。立方メートル当たりだと311165÷600。10立方メートルの散水を5回やっているので50立方メートル分求めます。311165÷600×50=25930.4。四捨五入して25930円。

4.(p109〜110)
4−問1.太陽と月の大きさが同じに見えるということは、実際の大きさの比は、地球からの距離の比を単純に逆にすれば求められます。よって、太陽は月の15000÷38≒395。地球は月の4倍ということなので、4で割って、約100倍となります。
4−問2.秒速30万キロで、1億5千万キロを走る場合にかかる時間を求めます。15000÷30=500秒。8分20秒になります。
4−問3.比で求めます。1:0.032=x:634から、634÷0.032=19812.5(メートル)。およそ20km。
4−問4.これは分かりませんでした(^_^;)。
1:x=3000:634から、634÷3000=0.2113333…(メートル)なので21cmかと思ったのですが、答えは2cm。分かる方、教えてください。
4−問5.これも、前問の答えを使うので、分かりませんでした((+_+))
富士山が何cmに見えるかですが、1:x=100000:3776から、3776÷100000=0.03776(メートル)となり、3.8cmくらいで見えるはず。3.8cmと2cmであれば「ウ」よりも「エ」の方が近いような気がします。3.8cmという数字も間違っているのかもしれません。分かる方、教えてください。

6.(p112〜114)
6−問4.月の満ち欠けを尋ねる問題は全国的に非常に多いのですが、金星について尋ねるのは珍しいかもしれません。
金星の公転周期が225日となっていますから、365÷225=1.6222…で、1年後には1.6周していることになります。図2で言えば「エ」の辺りにいるはずで、太陽との位置関係は全く逆になりますから、明けの明星として見えるはず。つまり、明け方、東の空です。
6−問5.この問題も分かりませんでした((+_+))
金星は、地球から見て、太陽と同じ方向にあるので、観測できない時間帯は、太陽が隠れる「夜中」だと思ったのですが、解答は「昼間」となっていました。
「昼間」は、むしろ観測できるのではないかと思います。例として、今年6月6日の「金星の太陽面通過」のようなケースが挙げられます。
この問題も、分かりませんでした。分かる方は教えてください。

〈適性検査3〉(p118〜115)
長谷部誠著『心を整える』(幻冬舎)からの出題です。サッカー好きの受験生は喜ぶことでしょう。さらに、長谷部選手がユニセフに協力していることを紹介して、ユニセフに関する出題。あなたならどう思いますか?という、人間性を問う問題です。

条件が多いのは、むしろ書きやすいかもしれません。公文の国語教材もそうでしたから。

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