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2013年度受験用公立中高一貫校適性検査問題集(みくに出版)の「埼玉県立伊奈学園中学校」(p84〜89)を読みました。(小林教室収蔵

〈作文1〉(p89〜87)
1−問1.私が生まれた頃と4年前との比較なので、興味を持ってしまい、問題と関係ないことを考えてしまいました。1965年度は内航海運が最も多く、2008年度でもまだ33.7%も占めています。国内の貨物輸送としては「船」というのが全く思い浮かばなかったので、驚きでした。2008年度は1879億トンキロも輸送されており、この量は1965年度の国内貨物の総量にほぼ匹敵します。

1−問2.江戸時代の庶民の生活については、公文のK教材まで進んでいれば、『日本永代蔵』や『曽根崎心中』などを読んだ記憶を頼りに、イメージを膨らませることができます。

1−問3.解答例では、「テレビは映像があって分かりやすい」「新聞は何度も読み返せる」と両者の利点を書いています。問われてはいませんが、インターネットは動画あり文章ありですから両者の利点を両方兼ね備えていることになります。最近は、テレビや新聞もインターネットで見ることができます。

2.四つの小問がありますが、どれも短文を作らせるものです。そう言えば、小学校3・4年の時の先生は短文を作ってくる宿題を必ず出しました。当時は苦痛でしたが、力はつきました。

3.今道友信さんという哲学者、恥ずかしながら存じ上げませんでした。調べてみてビックリ。先日亡くなったばかりです。この問題が出題された頃は御存命だったようです。

これまで聞いたいちばん感動的な言葉は?という問ですが、これは難しい。子供の頃のほうが答えやすい問ですね。この歳になると、なかなか感動もできません。

「よい思い出」と言われると、人の親としては子供が絡んできます。

〈作文2〉(p84〜86)
一つのストーリーでつなぐ必要があるのか?と思うほど、いろんな分野の問題がつながれています。面白いと言えば面白いのですが、問題を解くために必要な記述はどれかを見つける作業が必要になります。

〔問1〕ご飯を噛むと甘くなるのは、でんぷんを唾液が分解するからでしたね。

〔問2〕二つの信号の黄→赤→青の周期を求めて、最小公倍数から、同期する周期を求める問題。

〔問3〕2つのスポーツを好きな人が6人集まっていて、丸いテーブルにつく席順を考えます。共通の話題ができるように同じスポーツが好きな人が隣り合うように並ばせます。ただし、なつきさんはサッカーだけなので、サッカーが好きな人で挟んであげる必要がありますが、あとは機械的に決まっていきます。状況設定が面白い問題です。

〔問4〕この状況設定は、アイスティーに毒をもったのは誰か?みたいな感じでドキドキしました。自然に溶けだした砂糖は本当に全体に広がるんでしょうかね。いつまでも底の方が濃くなっているような気がするんですが。

〔問5〕溶けるということは、体積が増えないで質量は増える現象なのでした。水の体積の中で、水分子そのものが占める割合は38%程度だそうで、62%は隙間。ずいぶんスカスカなんですね。物が溶けるというのは、この隙間に分子が収まるということなのでしょう。

〔問6〕Mサイズ4枚とLサイズ3枚とでは値段が同じ。得なのはどっち?という問題。実際にありそうなテーマです。解説では3.14をかけていますが、円の面積を比較して大小さえ分かればいいのですから、私はかけませんでした。

〔問7〕小学生が解くとしたら解説のように考えるのでしょうが、私は一次関数として解きました。なつきさんは歩くペースがみちるさんの1.2倍、歩幅は1.25倍、したがって歩く速さは1.2×1.25=1.5倍。みちるさんが20歩歩いたところからスタートするので、y=x+20としました。なつきさんはゼロからのスタートですが、スピードが1.5倍なのでy=1.5xです。これが交わるxの値はx+20=1.5xとおいて、x=40となります。でもこれはみちるさんを基準にした40歩です。なつきさんはその1.2倍のペースで歩いているので、40×1.2=48(歩)としました。

〔問8〕月と太陽の関係を問う問題は茨城県福島県でも出ています。

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