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J教材の150番まで終わりました。予定より遅れ過ぎたので、予定を修正しました(笑)。「夜の寝覚」、「浜松中納言物語」、「狭衣物語」を読みました。

「平安後期の物語の評判は、あまりよくありません。『狭衣物語』や『夜の寝覚』などが古典文学全集に顔を出すことはありますが、研究らしい研究はまだ少ないのです。(中略)
こうした現象の原因は、平安後期の物語には新しさがなく、すべて『源氏物語』の模倣にすぎないとされているためです。」
この引用は、150番の教材に引用されている文章の一部です。おおもとはドナルド・キーンの『古典を楽しむ』です。

J教材は一つの物語を10枚のプリントで読んでいきます。121〜130が「夜の寝覚」、131〜140が「浜松中納言物語」、141〜150が「狭衣物語」という具合です。そして、10枚目は上記のドナルド・キーンの文章のように、その古典を解説している文章が載っています。

まず、それぞれの古典は10枚のプリントで繰り返し読みますから、あらすじや文章の雰囲気もある程度わかります。10枚目の解説文で、歴史上どんな位置づけであるかがわかります。この解説文は、古典について述べてはいますが現代文なので、古文の勉強であると同時に現代国語の勉強にもなります。なかなかうまくできている教材だと思います。

さて、上に引用した文章はこの後、『狭衣物語』と『源氏物語』の相違点を挙げて、決して模倣ではないことを述べていきます。『狭衣物語』には母と息子(狭衣の中将)の会話が書いてあり、それは『源氏物語』には出てこないことが指摘されています。その雰囲気は現代の親子とほとんど変わらないことは興味深いことです。

狭衣の中将は『竹取物語』のように天から迎えが来るシーンもあります。恋愛あり、SFあり、母子愛ありと盛りだくさんで、現代のドラマと遜色がないような気さえします。

【グラス片手に大人の公文】国語〔J-150〕