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くもんのすいせん図書(3Aの49番)「先生のつうしんぼ」の後半を読みました。(小林教室収蔵

蚕の話がずっと続きます。

蚕のことを教えてくれたお婆ちゃんのところに報告に行って、白井先生が機を織っているという話をすると、お婆ちゃんがミス・マープルのように「やっぱり」と言います。

「女っていうものは、人をすきになると、はたが織りたくなるもんですよ。」

うーむ、これはどうなんでしょうね。彼氏にプレゼントするマフラーをお父さんに編んでもらったという女性もいる昨今、今の女っていうものもそうなんでしょうかね…

ともかく、古谷先生と白井先生の展開は最初から読めました。それと並行して語られる吾郎と文子の関係、さらに玲子の存在、今後が気になるところですが、お話は気配を匂わせるだけでさわやかに終わっています。

巻末に安藤美紀夫氏の解説があります。こんな文章で結んでいます。
〔以下引用〕
ただ、もし宮川さんに望むものがあるとすれば、そうした実践のかげにかくれて見えない部分、もっときびしい子どもの現実や、おとなのもっとどろどろした部分を、宮川さんはどう見ているのかを、できれば作品に書いてもらいたいということです。
〔引用終わり〕

私も同感です。子どもが読むにはさわやかで読みやすい本なのですが、大人が読むと物足りない感じがすると思います。現実は常にどろ〜りどろ〜りしてますからね。

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