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小さな村の片隅で起きた小さな出来事。登場人物もちっぽけです。でも、話の筋はシェークスピアの三大悲劇にも匹敵するように思います。
自分のちょっとしたいたずらが、大切なひとつの命を奪ってしまった(のかもしれない)と考えるごん。やってしまったことは悪いことだけれども、良心の呵責に苛まれ、何かせずにはいられない。
しかし、その行動が、自分がしていると相手に思ってもらえないことに、ちょっとだけ不満を感じる。
結局、その不満は解消されるのだが…つまり、毎日栗を運んできたのが自分だということを分かってもらえたのだが、皮肉なことに命と引き換えになってしまう。
キツネのことだから、大きなショックを受けることはないんだけど、深く切なく心にとどまる作品です。
新美南吉先生はキツネが好きですね。
コメント
コメント一覧 (2)
新美南吉さんが描くキツネは、一般的なずる賢いイメージとは違いますね。愛すべき小動物です。いったい、いつからキツネはずるいことになったんでしょう?
最近大人になってから「聞いて楽しむ日本の名作」というCDであらすじを聞いてあらためて感じるものがあります。
きつねがまた人間味あふれる存在で。