【動き】
・屈曲:〔可動域〕135°くらい,他動的には160°くらいまで可能。〔制限因子〕膝伸筋の緊張,下腿後面と大腿後面の接触。

・伸展:〔可動域〕10°くらい。〔制限因子〕膝屈筋,斜膝窩靭帯,前・後十字靭帯,内・外側側副靭帯の緊張。

・内旋:〔可動域〕10°くらい(屈曲状態で)。〔備考〕完全伸展位から屈曲を始める最初の時期に、不随意的に内旋が起こる。

・外旋:〔可動域〕20°くらい(屈曲状態で)。〔備考〕屈曲位から伸展していく時に起こる。完全伸展位直前に大きな外旋(終末強制回旋運動,locking mechanism )。
 
半腱様筋:屈曲● 内旋● 股関節●伸展▲内旋
半膜様筋:屈曲● 内旋● 股関節●伸展▲内旋
大腿二頭筋:屈曲● 外旋● 股関節●伸展▲外旋。外旋は短頭のみ
大腿四頭筋:伸展● 大腿直筋股関節●屈曲▲外転),外側広筋中間広筋内側広筋
大腿筋膜張筋:屈曲▲ 伸展● 外旋▲ 股関節●屈曲●外転
縫工筋:屈曲▲ 内旋▲ 股関節▲屈曲▲外転▲外旋
薄筋:屈曲▲ 内旋▲ 股関節▲屈曲●内転▲内旋
腓腹筋:屈曲▲ 足関節●底屈
膝窩筋:屈曲▲
足底筋:屈曲▲ 足関節●底屈
外側側副靭帯:屈曲− 伸展+ 内旋−+ 外旋+ :+は緊張
内側側副靭帯:屈曲− 伸展+ 内旋−+ 外旋+ :−は弛緩
前十字靭帯:屈曲* 伸展+ 内旋+ 外旋− :*は屈曲の程度で緊張の度合いが変わる
後十字靭帯:屈曲* 伸展− 内旋+ 外旋−
 

【靭帯】
・内側半月:C字状の形
・外側半月:O字状の形

・内側側副靭帯:大腿骨内側上顆〜脛骨内側顆。外側より幅が広く、内側半月と結合。
・外側側副靭帯:大腿骨外側上顆〜腓骨頭。細いひも状で、外側半月との結合は無い。

・前十字靭帯:外側顆(大腿骨)の内側面〜前内方へ〜前顆間区(脛骨)。脛骨の前方への滑り出しを防ぐ。関節包内(滑膜と線維膜の間)ではあるが、関節外に有る。
・後十字靭帯:内側顆(大腿骨)の外側面〜後外方へ〜後顆間区(脛骨)。脛骨の後方への逸脱を防ぐ。関節包内(滑膜と線維膜の間)ではあるが、関節外に有る。

・斜膝窩靭帯:半膜様筋腱が外方に放散したもの。関節包後面を補強する。
・弓状膝窩靭帯:腓骨頭尖〜膝窩筋の腱の上を横切って〜関節包に入る。
・膝横靭帯:内・外側半月を結ぶ。
・冠状靭帯:半月を脛骨に結合する。

【交通性の滑液包】〜関節腔と交通する
・膝蓋上包:大腿四頭筋腱の下にある。中間広筋の一部(膝関節筋)が後方に付着し、屈曲位から伸展位に移る際に上包を上方に引っ張る。炎症時の関節腔内の滲出液は、膝蓋上包に(特に伸展時)貯留しやすい(膝蓋跳動)。

膝窩筋包(膝窩筋下陥凹):小さい。
半膜様筋包:小さい。
腓腹筋の外側腱下包:。
腓腹筋の内側腱下包:。

【非交通性の滑液包】〜関節腔と交通しない
・膝蓋前皮下包:膝蓋骨のすぐ前の皮下に有る。
・深膝蓋下包:特殊な場合は交通していることがある。

【その他】
・生理的外反:170〜175°

参考文献1「基礎運動学」