〈起始〉:
【長頭】坐骨結節の後面
【短頭】大腿骨の粗線の外側唇の遠位1/2の領域
〈・〉:大殿筋の下で半腱様筋と隣接(★承扶),半腱様筋の上(★殷門),腓腹筋外側頭と隣接(★委陽),外側広筋と腸脛靭帯の下(★風市),腸脛靭帯の下(★中とく★足陽関),★浮げき
〈停止〉:腓骨の腓骨頭,下腿筋膜

〈作用〉:
股関節●伸展▲外旋
膝関節●屈曲●外旋(短頭のみ)

〈神経支配〉:
【長頭】脛骨神経
【短頭】総腓骨神経
〔L5〜S2〜(S3)〕

〈筋連結〉:
【長頭】半腱様筋長腓骨筋腓腹筋
【短頭】中間広筋外側広筋大殿筋大内転筋腓腹筋膝窩筋

〈触察〉:
・補助線1:坐骨結節の下端から2横指外側方の部位と、腓骨頭の外側端を結ぶ線。長頭の筋腹に相当。
・停止腱:腓骨頭に停止する。膝関節を自動的に屈曲させると、容易に視察できる。
・長頭:停止腱から補助線1を辿る。坐骨結節付近では半腱様筋と連結するが、境界は触察できる。
・短頭:大腿骨後面に沿って走行する。大腿骨の遠位1/3の領域では、停止腱から頭方に辿る。大腿骨の中央1/3の領域では、停止腱から分かれて、大腿骨に沿って触察。

〈関連痛領域〉
・下肢後面、殿部から下腿中ほどまで(★承扶★殷門★浮げき★委陽★委中★合陽★承筋★承山

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
参考文献3「トリガーポイントと筋筋膜療法マニュアル」