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「釈尊の生涯」(春秋社)
「15.マガダ国における一般民衆への教化」を読みました。

マガダ国民衆と釈尊のエピソードがいろいろ紹介されています。私が気に入ったのは…

ダナンジャニーは釈尊に絶対の帰依をささげていましたが、夫バーラドワージャ(バラモン)はそれが気に入りませんでした。しかし釈尊の説法を聞くや、突如として出家してしまいました。

それが面白くないバーラドワージャの友人たちは、竹林精舎を訪ねて、悪口雑言をもって、釈尊を非難しました。

《以下引用》
…そのひとりに対して仏は質問される。
「バラモンよ、親戚や友人が客としてやって来た時に、君は主人として彼らを供応するか。」
「しかり、時には供応することがある。」
「もし彼らがこれを受けなければ、その食事は誰のものとなるか。」
「それは主人である自分のものとなる。」
「バラモンよ、そのように、君が私に罵詈讒謗を投げつけているが、それを私は受け取らない。とすればその悪口は君に戻り、君のものとなるであろう。」

怒りなく、身心を訓練し、正しく生活し、智慧あって解脱し、
静寂となっている者に、どうして怒りが起こるであろう。
怒りに対して怒り返すことは、さらに悪いことである。
怒る者に怒り返さないならば、彼は二つの勝利を得る。
これは自分と相手との両方を益するからである。
このような人をば、真理を知らない人のみが、愚者と思うのである。
《引用終わり》

怒りに関しては、なかなか扱いようが分からなくて、日々悩んでおります。怒れば、相手のみならず自分の下にも不快な後味の悪さは必ず残るものです。カッと来た時には、この説法を思い出すことにします。

《つづく》