すみません、数学の話ではありません。素人による政治の話です。鳩山政権とは何だったのだろうか…ということ。もう過去形なんですけど。

圧倒的な支持を受けて成立した、この政権の公約とは何だったのだろう?

事業仕分けとか、子ども手当とか、高速道路の無料化とか…

でも、全部は実現できないだろうと思っていました。与党になって、ひとつひとつ吟味していけば、やっぱりできませんでした!ということはいくつか出てくるだろう、と。財政的な問題も明らかになってくるだろうし、実施を検討したら無理だということが分かるということはあるだろう。

でも、それを知りつつ、私たちは(少なくとも私は)投票しました。いくつかは実現できなくてもいい。まずは、今、掲げている事柄の実現を検討するだけでもいい。可能な限り可能な形で、実現してくれればいい。できないことも、少しはあっても構わない…そう思って投票しました。

より必要なものだけが優先して実現されれば、私が必要だと思っている公約は実現され、不要だと思っている公約は保留になる…と勝手に思っていました。

そう思ってた人は結構多かったんじゃないかという気がします。

時が経ち、公約の選別が進むにつれ、どうやら違うぞ!ということに気付き始めた。沖縄が典型的な例です。県外移設が何よりも優先することだと思っていた人が多かったはず。でも違っていた。

選別がなされる前の公約群、これは様々な要望のOR取りをしたものでした。これを最大公約と呼ぶことにします。「こんなのは要らない」という内容もあったけど、「これは必要だ」という内容があったから、民主党に入れた人は多かったわけです。

選別をする段階になると、AND取りをすることになります。いろいろな条件を重ね合わせて、うまく揃わなければ選別から漏れていくことになる。これを最小公約と呼ぶことにします。

郵政選挙の公約はOR取りではありませんでした。最小公約で勝負をかけた選挙でした。それと比べれば昨年の選挙は好対称を成しています。今となっては誠実な選挙だったような気さえする。

ほぼ全ての人の要望を網羅していた最大公約を提示して圧勝した政権ですが、実現できる最小公約はほぼゼロに等しい…ということになりそうです。

ただ、何かを成し遂げるというポジティブな成果は皆無であっても、沖縄の問題のように、問題を露呈する(傷口を広げている!)というネガティブな成果は上げられそうですね…

普通、これを成果とは呼びませんけどね。