ブログネタ
山形の温泉やレジャー、話題など に参加中!
除雪いろいろの続きです。

何年か前に「雪下ろしツアー」なんていうのが話題になりました。大変な除雪作業、ウンザリの除雪作業、わざわざ旅費を払ってまでやりたい物好きもいるんだね…と、雪国の人間は言っておりました。今も続いているのかどうか…。

でも、除雪は面白さもあります。それは造形の楽しさです。分かりやすいのは「かまくら」とか「ゆきだるま」。昔は東根にも簡単に作れるくらいの降雪がありましたが、今は雪を集めるのが大変なくらいですけど。

雪を集めて、形を整えて、しばらく放置すれば寒さでガチガチに固まります。こんなに簡単に、こんなに大きなものを工作できる素材はなかなか無いでしょう。

雪掃きも、東根周辺では「スノーダンプ」というものを使います。「ママさんダンプ」とも呼ばれていますが、この呼び方には違和感がある。少なくともうちでは雪掃きは男の仕事だし、赤ちゃんの体を洗うスポンジにも「ママあらって!」と「パパあらって!」の両方があるような男女共同参画の時代に、除雪を女性に強いるような商品名はいかがなものか…

そんなわけで、雪掃きは大変だ!嫌だ!と言いながら、みんな結構楽しんでいるようだということに最近気づきました。自分の家の前の雪を取り除き、どこに捨てるか、同じ家族でもそれぞれの流儀があるのです。

我が家の場合、父のやり方と私のやり方が違います。だから、一緒に手伝いながら作業するということができないのです。「この雪はいじるな!」とか「そこには捨てるな!」とか喧嘩になります。

結構、こういう家が多いらしい。これが夫婦喧嘩のもとになる所も多いようです。奥さんが雪を捨てていると、「そんなふうにするな!」と家の中なら旦那さんが飛び出してくる。「じゃあ、アナタがやってください!」ということになります。

どうでもいい内輪もめなのですが、雪国の人たちは氷雪のアーティストなのです。かたくななポリシーを持った職人たち。その職人気質の熱い激突が毎年雪を溶かしていきます。

しかし、温暖化のせいで、そんな楽しみ(?)も少なくなっています。