ブログネタ
爆笑問題 に参加中!
NHK「爆笑問題のニッポンの教養#94」(12月1日放送分)を見ました。死生学の清水哲郎先生でした。

「死とは別れなのか?」と疑問を持ってしまうようなエピソード。太田さんの知人でお笑い芸人だった人ですが、その人が亡くなってしまった時のことだそうです。その人には恋人がいて当然悲しんだわけですが、その後に安心感を得たそうです。

死によって、彼の人生は完結・完成した。「彼」という存在は不変であり、病床の彼と一緒に過ごし、死を看取ったという思い出もまた不変である。その思い出を常に抱いていられることは、むしろ「分かれ」というよりは「一体感」である。

生きていれば、不変ではありません。たとえ恋人であろうと、自分の知らないところで自分の知らないことをし、常に変化している。それが生きるということ。

一方、離婚してしまった田中さん。豪邸に一人暮らしだそうですが、奥さんを亡くしてしまったような感覚に似ているとのこと。愛し合っていた時期があったことは間違いないわけですが、田中さんを愛していたその時の彼女はもういない。

生きるということは、無常ということ。一瞬一瞬、死んでは生まれ変わっているようなもの。

実際問題、脳のシナプス結合が常に変化している以上、その人の人格も一瞬一瞬変化している。呼吸や食と排泄は体を構成している分子を交換することであり、やはり一瞬一瞬変化している。

生と死は表裏一体。全くもって不可分だということですね…

《つづく》