〈起始〉:第1〜第8(9)肋骨,第1第2肋骨間の腱弓
〈・〉:★大包★淵腋★輒筋
〈停止〉:肩甲骨の上角,内側縁,下角

〈作用〉:肩甲骨●外転●上方回旋
肩甲骨を固定すると、肋骨を外側頭方に引く。上肢の運動のとき、肩甲骨の固定筋として働く。
〈神経支配〉:長胸神経〔C5〜C7〜(C8)〕
〈筋連結〉:小菱形筋,大菱形筋肩甲挙筋外腹斜筋

〈触察〉:
・補助線1:腋窩線と第9肋骨が交わる点と、肩甲骨の下角を結ぶ線。前鋸筋の後下縁に相当。
・肩甲骨下角に終わる筋腹:下角を軸に、補助線1を第4肋骨まで回転させて描いた扇状の領域に存在する。胸郭に向かって圧迫して触察。広背筋の深層。
・肩甲骨内側縁に終わる筋腹:腋窩中央に指を置く。前方は小胸筋の起始まで、頭方は第1肋骨まで、後方は肩甲骨内側縁まで、の領域を胸郭に向かって圧迫して触察。発達した者は、抵抗に対し肩甲骨を前方に押し出させると、起始付近の鋸歯状の筋腹が視察できる。
・前鋸筋上縁付近の筋腹:肩甲骨の上角のすぐ前方に指を置き、ここから前外側方に走行する前鋸筋上縁付近の筋腹を、肋骨または肩甲骨上角に向かって圧迫し触察する。

〈関連痛領域〉
・鎖骨に沿って外方へ、肩と上腕の正面、前腕の橈側に沿って母指と示指と中指まで。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」