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NHK「爆笑問題のニッポンの教養#79」(7月14日放送分)を見ました。人口舌の都甲潔先生でした。こういうおチャラけた雰囲気のオジサンは苦手だな…

何年か前に、味の足し算みたいなのが流行りました。○○+△△=(さて何の味でしょう?)みたいなやつ。そのとき都甲さんの本を買って読みましたが、ピンと来ませんでした。書棚にも見当たらないのでブックオフしてしまったようです(笑)

そもそも毒を苦味と検知して避け、栄養を甘味として検知して近づく、という生存のための行動指標になった味覚。新しい脳を冠した人間はさらに複雑な嗜好をするようになり、痛みである辛味を好んだり、毒の象徴であった苦味さえも「おいしい」と言ったりする。

厳密に味覚と言えば舌だけが感じ取るもので、さらに「舌ざわり」は舌が感じ取るものとは言え触覚に該当するでしょう。味覚のほかに嗅覚や触覚や視覚などを総合したものが、いわゆる「味」なのだと思います。偽ブランドに騙されるところをみると、情報も味の構成要素のひとつと言えます。

そう考えると、味覚のみを電子的に感じ取るセンサーを開発し、食譜(味覚を譜面に表したもの)を作成することがどこまで実用的であるかは疑問ですね。センサーではほとんど同じになるけど食べてみると違う、というメニューがたくさんあったようですから。食譜には味覚の記録だけでは足りないということでしょう。

ともあれ、興味深い研究ではあります。例えば、健康上の理由で大好きな物が食べられない人は少なくありません。病気のために甘い物が食べられないとか、薬飲んでるから納豆が食べられないとか、アレルギーでケーキが食べられないとか。そういう欲求不満を少しでも解消できる技術の開発に道をつける研究だと思います。

私は経済的な理由で高級食品が食べられないのですが、幸いにして高級食品は口に合いません。良かった、良かった

《つづく》