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大乗起信論(岩波文庫版)
第三段「解釈分」の第一章「顕示正義」の第二門「心消滅」のD「さとりの力としての心の真実のあり方―仏」まで読みました。

Q&Aの形で説明されている内容が気に入ったので、まとめてみます。

一切の現象は本来、ただ心の現わし出すもののみ(唯心)である。その一切の現象を現わし出す心のはたらき(念)さえ真実には存在しないけれども、衆生のひとりひとりに虚妄な心作用(妄心)としてはたらいている。

衆生は心の真実のあり方をさとらない(不覚)ので、心の動きを起こし(起念)、対象を仮構して、それを実在と見る。それゆえ、この心の動きを起こす根元を根元的無知(無明)と名づける。

《つづく》