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偈文をおぼえよう!というのをやってます。今のところ、計画どおり四誓偈が終わりまして、普門品偈に移りました。

四誓偈は無量寿経の中にありまして、阿弥陀仏となる前の法蔵菩薩が世自在王仏の前で立てた四つの誓いです。その四つの誓いとは…

一つ目…
私(法蔵菩薩)は、俗世を超える願を建てました。必ずこの誓いを達成して最高の悟りを開きます。この願いを達成できなかったら、私は誓って仏にはなりません。
二つ目…
私は、永遠に大慈悲を施す者となり、様々な貧苦にあえぐ人々を救います。それができないなら、私は誓って仏にはなりません。

三つ目…
私が悟りを開き、私の名声があらゆる世界を超えて隅々まで聞かれるようにならないなら、私は誓って仏にはなりません。

四つ目…
世自在王仏のなにものにも妨げられない智慧の光が全てを照らすように、私の智慧の力もそれと等しくありたいと思います。

本当は阿弥陀経を選ぶべきなのかもしれませんが、内容が余り好きにはなれません。極楽浄土がいかに素晴らしい所かが述べられていたりするのですが、百聞は一見に如かず、そこに行ってからビックリすればいい話です。

私は素晴らしい所に行きたいからお経を読むのではない。高い思想を勉強したいからお経を読むのである。素晴らしい所に行きたいのなら、旅行ガイドを手にして新幹線や飛行機に乗ればいい。阿弥陀経の趣旨がいまひとつシックリ来ない。

四誓偈を見ると、阿弥陀さまも旅行したいとは思っていないことが分かります。人々を救いたいのです。その気持ちは素晴らしいと私も思います。

ただ、阿弥陀さまのこの志にすがって、「私たちも救ってもらおう。どうかお願いしますよ。」という他力本願の気持ちで南無阿弥陀仏を唱えるのであれば、私は浄土教をやはり好きにはなれないのです。

四誓偈を見ると、阿弥陀さま自身が他力本願の人ではないことが分かります。できれば私も、阿弥陀さまにすがる方ではなくて、阿弥陀さまと同じ側に立ちたいと思います。阿弥陀さまと同じ気持ちを持ちたいと思います。

そういう気持ちで、四誓偈を毎日唱えております。

《つづく》

浄土宗のお経
浄土宗のお経