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まず、空海以前の仏教を勉強したいと思いまして、インドから日本までの道程を描いた「密教」を読みました。そこで、空海に入る前に知っておきたいことが2つ出てきました。「大乗起信論」と「龍樹」です。

岩波文庫の「大乗起信論」を買ってパラパラしたら、解説の一番最後に井筒俊彦先生の「意識の形而上学」について言及されておりました。
《以下「大乗起信論」から引用》
…同書は井筒先生の思索の最後に行きついたところとして重要な内容をもっているが、とくにそれが『大乗起信論』であったことは象徴的である。というのは博士は西洋の神秘思想からはじまり、イスラムの神秘主義の探究を主な研究領域とされながら、最後に東アジアの思想伝統に戻ってこられた。《引用終わり》


井筒俊彦先生もこれまで何度もお名前をお見かけする巨人なので、いつか読みたいと思っていました。そんなわけで、「意識の形而上学」を読みながら、岩波文庫の「大乗起信論」をパラパラしてみることにしました。

第一部「存在論的視座」の「.序」と「.双面的思惟形態」を読みました。

『大乗起信論』は「大乗仏教への信心を起こさせる書」ということなので宗教書なわけですが、これを哲学書として読むぞ!と井筒さんは宣言しています。(私も「哲学としての仏教」というアプローチを大切にしたいと思っております。)

『起信論』の思想スタイルの特徴として、 双面的思惟形態であることを指摘しています。
《以下引用》…思惟が至るところで双面的・背面的、二岐分離的、に展開する…思惟の進み方が単純な一本線でない…そこに、この論書の一種独特の面白さ、と難しさ、とがある。《引用終わり》

これは、仏教全般に言える傾向なんじゃないかな?と思うんですが。それを私はアンビバレントとかバランスという言葉で表してきたつもりです。

同じなのか違うのか…先が楽しみな本です。

《つづく》

意識の形而上学
意識の形而上学