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偈文をおぼえよう!というのをやってます。今のところ、計画どおり百字偈が終わりまして、四誓偈に移りました。百字偈の意味を追ってみますと…

勝れた智慧ある行者たちは
生死を超えて
人々の救いのために働き
涅槃(安らかな世界)に入ろうとしません。


取りあえずは自分の利益として勉強し知恵を身につけた人は、独り安楽な道に進むこともできるのですが、敢えてせずに人々の救済に努めている…という自利と利他がセットであることが大事ですね。

真実の智慧(般若)と手立て(方便)をもって
如来と自身との相互作用(加持)で
この世のもろもろの存在と生きとし生けるものを
清いものとします。


全てのものはもともとは清いものであるから、本来の姿を取り戻させよう!という考え方が示されています。

欲望の本来持っている力で世間の人々を調整して
罪悪を除き清めることができるでしょう。
天国から地獄までのあらゆる生きとし生けるものの
罪を伏せ調え(調伏)します。


欲望さえも肯定し、それらを調整することでうまくいくはずだ!という考え方。少なくとも昔の日本には有りました。

蓮の花は泥沼に咲きながらも汚れに染まらず
また他を汚すこともないように
人間のもろもろの欲の本性もこれと同じで
他の多くのものを汚すことはないし、利するだけなのです。


人間の欲望をも肯定し、それが本来の姿で発揮されれば、皆を利するだけなのだ!ということですね。

清浄な大きな欲望は
安らかで楽なものであり大きな富をもたらします。
この迷いの世界が思うままになり
生きとし生けるものの救いを堅固にします。


理趣経が一番好きなお経になりそうだな…と思っています。大きな富がもたらされることを信じて、毎日唱えたいと思います。

《つづく》

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