古代ギリシャのソフィストたちや中国の諸子百家など、いろいろな知恵が湧き出た時代・場所というのがあるものです。古代インドもそういう時代に恵まれていたようです。

ダルマキールティの指摘は非常に的を射たものです。宇宙の起源という最初のポイントを設けるということは因果関係に縛られないポイントを作ることになる。宇宙はビッグバンで始まるということになっているのですが、ビッグバンが起きる前は何だったの?という疑問がすぐに湧いてきてキリがありません。

因果律というと、カオス理論のバタフライ効果なんかも気になります。ダライ・ラマはどうとらえているのでしょうか。

華厳経の中に、宇宙をお互いに(無数の)網で結びつきあった(無数の)宝石に喩えている一節があるそうです。現代的な比喩としてデヴィッド・ボームはホログラムに喩えています。数式としては畳み込み積分を用いているので、物理学者のみならずエレクトロニクス関係の技術者にも、彼の説明は受け入れやすいものだと思います。

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