見宝塔品第十一では、金銀で飾られた宝塔が湧き出し、霊鷲山の空中にそびえます。十方世界の諸仏が、釈迦が法華経を説くのを聞くために、集まりました。

提婆達多品第十二では、世尊が国王だったころに仙人として現れて法華経の教えを説いてくれたのがデーヴァダッタだったと書かれています。この人は釈迦と鳥を取り合ったり、教団を乗っ取ろうとしたり、ユダみたいな役どころですね。ところが法華経ではこういう悪人でも仏になれると説いています。ダイバダッタと言えば、死ね死ね団と戦うレインボーマンの歌に出てきた人ですね。

後半は文殊菩薩が現れて、海の世界の八歳の竜女が法華経の力で悟りに達したことを話します。「女の身は穢れ多く、法を受けるにふさわしくない」という当時の常識(無量寿経にもあるらしい)を法華経は覆していることになります。

勧持品第十三では、「この教えをどんな苦難にも耐えて伝えていきます」と、多くの菩薩たちが世尊に誓っています。

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