はりというと、けっこう抵抗のある人が多いようです。経験がない人は、まず痛いだろうと心配します。裁縫の針が刺さったときの痛みや注射の痛みを想像するようですが、それほどの痛みはありません。

痛点に当たったときは確かに痛みを感じますから全く痛くないとは言いませんが、痛みを感じることはあまりありません。それよりも、神経を刺激したときの独特の重苦しい感じがあって、はりが好きな人はこれがたまらないのです。

自分にしてもらっているぶんには何ともなかったのに、いざ他人の腰に何本も刺さっているのを見たら嫌になった!という人もいます。

一方、他人に刺さっているのは何ともないが、自分に刺されるのは絶対嫌だ!という人もいます。このタイプは看護師さんに多いようです。

当院では、寸3#1(直径0.16mm×4cm)寸6#2(直径0.18mm×5cm)寸6#3(直径0.20mm×5cm)の3種類のはりを主に使用しています。裁縫の針や注射針に比べたら、ずっと細くて柔らかいものです。これが痛みを伴わない理由でしょう。

最近は皆さん勉強されていて、感染症を心配される方も多くなりました。当院は、すべて使い捨てのはりを使用しています。たとえ同じ人に対してでも、一度使用したはりを再び用いることは致しません。