世紀末のある日、僕はこの世とあの世を結ぶような機械を探していました。その候補のひとつがオーラカメラでした。

ポラロイドカメラの前面(レンズと被写体の間)に小さな装置が付いていて、この装置からさらに線が伸びていて、2つのセンサー部につながっています。自分のオーラ写真を撮りたい人は、まずいすに座ります。そのいすの両脇にはセンサー部が置いてあり、手の形をしたセンサー部の電極に合わせて、両手を置きます。そしてカメラの方を見たところで、パチリと撮ってもらいます。

センサー部で体の電気抵抗(インピーダンス)を測定し、その情報を基にカメラの前面の装置の中のLEDか何かが光って、オーラのような映像を擬似的に作り出す、という仕組みのようでした。

オーラそのものを撮影しているわけではないので、厳格な人はインチキ呼ばわりしましたが、僕は寛容な立場を取りました。なぜなら、ちまたに出回っている体脂肪計もインチキだということになってしまうから。

このカメラの開発にあたって、オーラが見えるという人を数人集めて機械を調整したと聞きました。それが本当であれば、体脂肪計も体のインピーダンスとの相関関係から算出しているわけで、開発の手法は似ているのです。体脂肪計も、説明書も読めば書いてありますが、体脂肪そのものを測定しているわけではないので、かなりの誤差が含まれます。

そして、体脂肪もオーラも、女性が興味を持つというところが似ていました。


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