体を大事にするというと、楽をすることをだれしも考えがちです。体を安静にしていれば、痛い腰も痛い膝もひどくならないはずだと。

でも、そこが生き物とただの物の違いなのでしょう。物ならば、ソッとしまっておけば長持ちします。生きた体は、楽をすればどんどん弱くなっていきます。筋肉も骨も関節も。

この理屈は、年を取れば取るほど、受け入れにくくなるようです。しかも、豊かな経験のおかげで、無駄な動きをしなくなります。ひょっとすると、若いころの無駄は、実は体力維持に必要なことなのかもしれません。
そして、衰える速さは年を取るほど速くなるようです。お客様には、とにかく楽をしないようにお願いしています。それでも楽なほうを選んでしまった人の変化の速さ、その恐ろしさは、目の当たりした者にしか分からないことでしょう。

それでも、すぐ衰えても短い楽な人生を選ぶという生き方もあるわけで、何とも言えないのですけど。