トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2016年12月

昨日施術したクライアントから、今日も依頼の電話が来た。お店をやっている人なので、年末年始は大忙しなのだ。大晦日と元旦の二日間の休みのうちに年末の疲れを取り去り、初売りに臨まなければいけないのだ。

大急ぎで休養しなければいけない!

昨日施術したら頭が痛くなった、と言う。診てみると首と肩が昨日の施術後より凝っている。

昨日は何もしてない(一生懸命休んでいた!)という。

たまりにたまった疲れが取れると、つっかえ棒が外れたみたいになって、別な疲れが押し寄せてくるんだね、きっと。このクライアントもそう解釈して、私に電話をくれた。

クライアントと信頼関係が築けていないと、「鍼灸をしたら余計ひどくなった」と言われることになる。

それにしても、大急ぎで休養しなければならない人が最近多い。自分もそうかもしれないのだが。

「今日の午前中しか休めない!」とか「深夜しか休めない」とか「会社が休みの日は余計忙しい」とか…

大急ぎで一生懸命することを「休み」というのか、わからない…。

そのくらいに、この国は追い詰められているような気がする。

師走は特に慌ただしさが倍増する。ただ単に、最後の月だというだけなのに。

今日伺った別のクライアントが呟いた。「年末年始なんて嫌だよ。」

この人は、忘年会にウンザリしていた。

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆

7−7.「マツタケ売り」〔小さな偉人伝〕
…ウメさんの所には、いろんな人が物を売りに来ていた。突然の訪問販売なんか門前払いが普通だが、ウメさんは断らないから、何度もやってくるのである。
「だって、孫みたいな人から『買って下さい!』って言われたら断れないじゃないの」と言っていた。
お金持ちだし、詐欺に引っ掛かっているわけでもないから問題は無いのだが。
...

7−6.「打膿灸」〔小さな偉人伝〕
…ウメさんに最初に灸をした時、初めてのお客さんにいつもするように「熱いですか?」と尋ねた。
「そりゃあ、ちょっとは熱いけど、昔のお灸ほどじゃあないね〜」
私が使っているお灸は、もぐさを直接皮膚に置くタイプではないので、当然直接置くタイプよりは熱くないはずだ。
「そうですか」と、私は軽く受け流した。しかし、次の言葉には施術の手も止まってしまった。
「火傷が半年くらいは治らなかったからね〜」
「どういうことですか?」と聞かずにはいられなかった。
...

7−5.「こんな長生きするとは思わなったよ」〔小さな偉人伝〕
…ウメさんの口癖は、「もう生きるのに飽きた。こんな長生きなんてするもんじゃないよ。」これの違うバージョンで、「こんな長生きするとは思わなったよ」という言葉を聞いたことがあった。
若い時、結核になった。その時、肺に玉を入れる治療法が流行っていて、その手術を受けた。ところが、手術後まもなく、その治療法が間違いであることが分かり、すぐに再手術。
ウメさんは詳しく説明して下さったのだが、どうも信じられない。お灸をするついでに傷跡を見せてくれた。...

7−4.「採用試験?」〔小さな偉人伝〕
…私が金額を告げて、ウメさんがバッグの中から財布を出して、中を見ている時に…
一万円札がパラリと下に落ちた。そして、また一枚…また一枚…
ウメさんはそれには気づかない様子で、財布の中を探り続けている。
私は、すかさず「お金落ちましたよ!」と言って駆け寄り、お札を拾おうと伸ばした手の上にさらに一万円札が一枚…。
...

7−3.「めいっぱいの大きな家」〔小さな偉人伝〕
…彼女がこちらに帰ってくることを決めて、タケさんや幼なじみの栗原さんの近くに土地を見つけた時、不動産屋が彼女に言った。
「そんなに広い土地じゃないけど、年寄り一人が住む家を建てるには十分な広さでしょう?」
この言葉に彼女はカチンと来た。
...

7−2.「立ち話」〔小さな偉人伝〕
…タケさんの家とウメさんの家を結ぶ区間、ここは私がよく行き来するエリアである。そこで、立ち話をしているタケさんを頻繁に見かける。立ち話と言っても、タケさんはベンツに腰かけている。タケさんと道でバッタリ出くわして話しかけられた相手は立っている。ひたすら立って話している。もっと、正確に言えば、タケさんが話しているのを聞いている。立ち聞きだ。だから、どちらも立ち話には該当しないのだけれど…。
...

7−1.「向かい合う家」〔小さな偉人伝〕
…「神田さんとは同い年くらいですか?」
「ウメちゃんは85で、私は82よ。」
「あー、そうなんですね。だいたい同じですね。」
「え?全然違うわよ!私は3つ若いのよ!」
きつい口調で否定された。本音だ。さっきから滝のように流れていた汗に、冷や汗が加わった。


6−9.「侍、逝く」〔小さな偉人伝〕
…ある日、秋葉さんの家の前を通りかかると、提灯が下がっていた。「御霊燈」と書いてある。まさか、と思ったが、三日後に次回の予約が入っている。ちょうど息子さんが立っていたので、車を止めて聞いてみた。
「すみません。どなたか、亡くなったんですか?」
「はい。父が…」と息子さん。


6−8.「スーパーでの買い物」〔小さな偉人伝〕
…彼のことだから、おそらくカートに身を預けるように寄りかかり、売り場を回ったに違いない。足が悪いのは一目で分かる歩き方。レジの女性が買った物を運んでくれたという。
「親切だった。良い世の中になったものだ。」


6−7.「消えた座椅子」〔小さな偉人伝〕
…ある日、秋葉さんを訪問すると、彼は新しい座椅子に座っていた。他のお客様のところで見たことがあるので、すぐに分かった。介護用の座椅子である。ひじ掛けのところにレバーが付いていて、これを操作すると電動で昇降する。立ち上がる時に座面を上げれば、秋葉さんのように足が痛い人はとても楽である。


6−6.「オムツ・アゲイン」〔小さな偉人伝〕
…私は何気ない感じを装って、
「すぐには立ち上がったり歩いたりできないから、トイレも遠く感じるでしょうね…」と言ってみた。
すると、間に合わなくて履き替えなければならないことがよくある、と彼は打ち明けた。しかも、尿意を感じにくくなっているらしい。


6−5.「黄色いゴムバンド」〔小さな偉人伝〕
…私は、一時期、お客様にセラバンドを2mくらいずつカットして、プレゼントしていたことがある。当時は今ほど、お年寄りに運動を薦めるという雰囲気は無かった。婦人会などでは、ペットボトルに米などを入れた物を持って踊るのを広めようとしていたかもしれない。でも、そういう活動に参加している人は元々活動的な人で、本当に運動をしなければいけない人は「諦めること」を決め込んでいた。


6−4.「新聞の役割」〔小さな偉人伝〕
…秋葉さんは新聞のテレビ番組欄を見て放送される番組を確認し、曜日の感覚と共に一日の時間の感覚を保っていたらしい。ところが、息子さんが新聞をやめてしまった。彼は一日の中の時間的な取っ掛かりを失ってしまった。施術中に、彼はそれを嘆いた。


6−3.「3メートルの距離」〔小さな偉人伝〕
…訪問すると、玄関先にお金の入った封筒が置いてあった。封筒には、
「ヤクルト配達の方へ
いつも配達ありがとうございます。出てくるまでに時間がかかりますから、代金をここに置いておきます。」


6−2.「杖をつく男」〔小さな偉人伝〕
…「お一人で暮らしているのですか?」と尋ねると、
「息子と二人です。息子には嫁もいたんだけど、別れてしまった。私の妻も亡くなってしまって…この家は全く女に縁がないのです。」と言って、秋葉さんは苦笑した。


6−1.「旧街道沿いの家」〔小さな偉人伝〕
…ある日突然、というかお客様からの電話はいつも突然なので、そういう意味では全然突然ではないのだけれど、秋葉良蔵さん(もちろん仮名)から電話をいただいた。内容は誰かから聴いているらしく、特に何か尋ねるでもなく、ただ日時だけを決めて電話は終わった。


〔続きはこちら〕

ウメさんの所には、いろんな人が物を売りに来ていた。突然の訪問販売なんか門前払いが普通だが、ウメさんは断らないから、何度もやってくるのである。

「だって、孫みたいな人から『買って下さい!』って言われたら断れないじゃないの」と言っていた。

お金持ちだし、詐欺に引っ掛かっているわけでもないから問題は無いのだが。

ある時、「この前はマツタケ売りが来たよ」と話してくれた。

ここ数年、毎年マツタケを売りに来る人がいるらしい。良いマツタケを安く売ってくれるので、ウメさんも重宝していて、毎年心待ちにしている。ところが、去年は来なかった。

今年は来たので、聞いてみた。
「去年、来なかったよね。余り採れなかったのかい?」

すると、マツタケ売りが答えた。
「去年は見つかってしまったんですよ(笑)」

「これはどういう意味なんだろう?」と、ウメさんは私に尋ねた。

「見つかったんなら採って来れるだろう?見つかって、売りに来れないって変じゃないかい?」

「他人の山で採ってた(盗ってた)としか考えられないですね。」と私は答えた。

「やっぱり、それしかないよね…来年はどうしようかな…」とウメさんは笑った。

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「訪問日記」一覧

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だいりょう:PC07(心包経 原穴 兪土穴)

〈取穴〉:手関節前面横紋中央、橈側手根屈筋腱と長掌筋腱の間に取る。

〈標準〉:前腕前面横紋、橈側手根屈筋腱長掌筋腱の間、手関節掌側横紋上。

〈筋肉〉:浅指屈筋橈側手根屈筋腱、長掌筋腱。

〈運動神経〉:正中神経。

〈知覚神経〉:正中神経浅枝。

〈血管〉:掌側手根動脈網。

〈主治〉:手関節障害、手掌熱、心痛、動悸、不眠、ヒステリー、胃痛、嘔吐、精神病。

〈特殊〉:鎮静安神作用、自律神経調節作用。

〈関連痛領域〉

参考文献1「経穴マップ」

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一応、「師」がつく仕事なので(?)、師走は忙しい。

2,3日前から首こりから来る頭痛があった。自分で揉んではいたけれど、それだけではダメだった。

今日、やっと自分で治療。やはり、鍼じゃないとダメだ。




骨まで当てて(筋肉貫通!)、2時間ほど放置。ギュワ〜ンという響きがたまらない。時間が経つと落ち着いてくるので、鍼を回したり、ツンツンしたりして楽しむ。

鍼を抜いた後は、違う痛みに変わった。依然として痛みは残っているのだが、痛みの質が変わったという点がポイント。その痛みも2時間ほどで消えていった。

自分を自分で治療すると、押した時の感じと押された時の感じ、鍼を刺した時の感じと刺された時の感じ、お灸をした時の感じとされた時の感じ、つまり施術者側の感覚とクライアント側の感覚を同時に体験できる。

この感覚は、しっかり記憶しておかなければならない。クライアントのコリを押す瞬間、鍼を刺す瞬間、お灸を燃やしている瞬間、この記憶を呼び起こすために。

ウメさんに最初に灸をした時、初めてのお客さんにいつもするように「熱いですか?」と尋ねた。

「そりゃあ、ちょっとは熱いけど、昔のお灸ほどじゃあないね〜」

私が使っているお灸は、もぐさを直接皮膚に置くタイプではないので、当然直接置くタイプよりは熱くないはずだ。
「そうですか」と、私は軽く受け流した。しかし、次の言葉には施術の手も止まってしまった。

「火傷が半年くらいは治らなかったからね〜」

「どういうことですか?」と聞かずにはいられなかった。

東京(もっと詳しい地名をおっしゃったが忘れた)に、とても評判の鍼灸院があって、肩こりがひどかったので行ってみたとのこと。二十代の頃だった。

治療室の壁につかまる棒が付いていて、患者さんはそこにつかまって並んでいる。そうすると、先生が患部にもぐさをのせて片っ端から火をつけていく。火が燃え進んでいくと、みんな悲鳴を上げて悶え苦しむ。それに耐えるために棒につかまる。

お灸の跡は酷い火傷になる。そこに治療院特製の膏薬を貼る。火傷が治るまで鍼灸院に通い、膏薬を取り換えてもらう…という治療らしい。

「化膿したりしませんでしたか?」
「したよ。膿が出てくるから、それを取ってから膏薬を貼ってもらったんだよ。」

打膿灸だ…。学校で習った。今やったら誰も来なくなる。というより、裁判沙汰だ。

「そこに跡があるだろ?」と言われた。

直径3cmくらいの丸い傷痕のようなものが、肩の左右に一つずつあった。色は周囲の皮膚と同じ色だったから、そんなに目立つものではなかったが、その存在には気づいていた。でも、すぐに「これは何の傷痕ですか?」と無邪気に聞くのは、流石の私にもできなかっただけだ。

「あー、これですか。」と、気づかなかったふりをした。

でも、これは聞かずにいられなかった。
「それから、肩こりはしなかったですか?」

「そんな、肩こりどころじゃなかったよ。」と言って、ウメさんは笑った。
「確かにそうですよね。」と言って、私も笑った。

〈つづく〉
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開業して間もない頃に、気がついた。例えば「腰が痛い!」となった時に、最初に鍼灸を考える人がとても少ないということ。

関西の方だと小児鍼なども普及していて、子供のころから鍼灸は身近な存在のようである。それが、関東、東北と移るほどに薄い存在になって来るようだ。

「鍼灸です!」と言っているのに「整体の先生」とか「マッサージの先生」としか呼んでもらえず、悩んだ時期もあった。

選択の順番として、「整体」が最初の方に来ている。「整形外科」というのが意外に後ろの方。そして鍼灸は、その更に後の方。これが一般的な傾向のようだ。

最初は「しまった!」と思ったけれど、これも悪くないと思うようになった。「最初に行った整体ではどんな治療を受けましたか?その後、どうでしたか?」と聞けるからである。

「その次の接骨院ではどうでしたか?」
「その次の整形外科ではどうでしたか?」

これはとても勉強になるし、自分の治療方針を決める上でとても参考になる。

それに気づいてからというもの、順番をとばしてきた人には「せめて主治医の診断は受けて下さい。」と言っている。

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干し柿って、ドライフルーツだということに気がついた。




ここいら辺では、庄内柿を植えている家が多い。そして、どこの家でも、焼酎で渋を抜いたり、干し柿にしたりして食べていた。干し柿を軒下に下げる風景は、秋には必ず見かけたものである。

ところが、最近、収穫をしない家が増えてきた。柿の実が、収穫されずになりっぱなしの状態。

そして、柿の木がポプラの木のように上へ上へと伸び始めた!と、農家の人に言ったら、苦笑された。

もともと柿の木は、そういう伸び方をするのだ。しかしそれでは鳥ばかりが喜んで、人が収穫するのは難儀だから横に伸びて上には伸びないように剪定しているのである。

最近になってポプラのような柿の木に気づくようになったということは、いかにこれまで皆が剪定の方法を心得ていたかということでもある。

農業の技術は素晴らしい。

触察Plainプラン33分2000円
触察Mediumプラン53分3000円
触察Premiumプラン73分4000円

詳細は以下のとおりです。

触察料:
・33分で 1647円 (前月比+4円)

出張費:
・人数に関わらず:361円 (前月比±0円)

追加項目:
・鍼50円(1本)、灸50円(1壮)

端数処理:
・百円未満は切り捨てとします

※今回反映します消費者物価指数(生鮮食品を除く)99.8は10月のものです。
※当院の価格に対する考え方はこちら

・12月の価格

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