トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2015年12月

*** An old couple lived in the little house. ***

「鍼灸の先生の電話だと伺ったのですが。」と、とても真面目そうな男性から電話をいただいた。何度か聞き返すことがあるので、耳が少し遠いらしい。詳しいことは直接会ってからの方が良さそうだ。住所を聞いて、訪問の時刻を決めただけで、電話を切った。

住所の所に行ってみると、そこは小学校の時の通学路。よく見覚えのある家だった。40年以上前から同じ佇まい。でも、中に入ったことは一度も無い。どんな人が住んでいるんだろう、というワクワク感は、この仕事の大きな楽しみの一つである。

玄関を開けて「御免下さい!」と声をかけると、すぐ前の障子戸がスッと開いて、小鳥が巣箱から頭を出すように、眼鏡をかけた白髪の老人の顔が現れた。後の会話で80代後半であることが分かったが、動作は機敏で、口調も早い。

「あ、鍼灸の先生ですね?さあ、どうぞどうぞ、狭い家ですけど中に入ってください。」

障子戸の奥は茶の間で、テーブルが真ん中にある。テーブルを囲んで人が座れば、他には何も置けないくらいの狭さ。でも、昔はどこの家もこのくらいのサイズだった。このくらいで十分なのである。それなのに、最近は大きな間取りの家ばかりになってしまった。だから、この家の主人も言い訳をしなければいけなくなった。

イスに老婆が座っていた。洋間用のイスであるが、テーブルは和室用なので膝くらいの高さしかない。テーブルの上には水槽が置いてあり、金魚が数匹泳いでいた。イスから金魚を観察するにはちょうどいい高さかもしれない。

「婆さんです、先生。お願いしたいのは婆さんなんですよ。でもね、もう、私が誰かも分からないんです。」

それが、柴田朋子さん(仮名)との出会いだった。

「訪問日記」一覧

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆

There is a supply center of school meals in Higashine city. Anyone can eat school meals there.

東根の給食センター(東根市大字東根元東根字一本木6032番)

住所を見たら、すっごく東根のような、今はもう東根じゃないような、すごい住所です。工業団地の一角にある感じなんですが、住所が暗示しているように、ちょっと分かりにくい場所かもしれません。

そこで給食を食べてきました。


給食(2015/12/25 12:00)


この日は、娘たちが通う小学校は冬休みに入っているのですが、まだ休みに入っていない学校が市内にあるため、給食がありました。

自分たちが食べられない給食があるというのは悔しいようで、ここまで食べにきました(笑)。

このようなパターンが二年前にもありました。写真があるので見てみると…


(2013/12/25 12:00)


メニューが、ほぼ同じでした。ナムルと、牛乳のパッケージの色(学校給食仕様の牛乳)が違うだけみたい。

でも、不満じゃないですよ。麩入り酢豚は、味も食感も良く、おいしいです。

これを基準にして日頃の食事を見直してみると、量は多く食べているし、肉に偏っているように感じました。

Christmas Eve in TSUKEMEN INOUE

イブは教室のお楽しみ会がありましたので、妻と娘たちはそちらに参加。


お楽しみ会準備中(2015/12/24 13:08)


家に残った古いメンバーは、「味が優しい」と我が両親もお気に入りのつけめんいのうえへ。


私は全粒粉つけめん・みそ・辛味噌トッピング(2015/12/24 17:49)


父はお気に入りの醤油で野菜ラーメン、母はクリスマスということで(?)鶏塩しょうがラーメン。

5時半の夕方の部開店と同時に、マスターがかけたばかりの暖簾をくぐってお店に入りました。食べているうちに、もう一組、家族連れがいらっしゃいました。お父さんとお母さんと子ども二人。

こんなイブもいいね。

「痛みを癒すヨーガ」〔原書【Yoga for Pain Relief】〕の「7.瞑想」(p119〜138)【meditation(p119-138)】を読みました。

ヨーガの熟練行者は、瞑想であらゆる痛みを遮断することができるそうです。我々一般人は、そこまで修行を重ねることは難しいですが、そこまでする必要はないようです。せめて、心の習慣を変えるくらいの瞑想ができただけで、かなりの目的は達成できそうだからです。

〔以下引用(p120〜121)〕
思考や感情には慢性的で無意識の習慣が、誰にでもあります。慢性的な心配や自己批判、怒り、孤独感といった習慣は慢性疼痛を強調し、増大させます。受容や感謝、ユーモアといった習慣は、痛みを弱めたり、なくしたりするのを助けるのです。

 将来のことを心配したり、お気に入りの経験を思い出すことが、習慣になっている人もいるでしょう。自分を批判したり責めたりすることが習慣になっている人もいれば、自分や他の人たちの長所を探すことが習慣になっている人もいるでしょう。そういった心の習慣は、有害であれ癒しであれ、その習慣を繰り返す度に強くなっていきます。一連の「エクササイズ」をおこなうと、心と体は将来の経験に対して、同様の思考や感情をともなう反応をする方向へと徐々に形成されていきます。

【p120〜121】
Everyone has chronic, unconscious habits of thinking and feeling. Some patterns, such as chronic worrying, self-criticism, anger, or loneliness, intensify and reinforce chronic pain. Other patterns, such as acceptance, gratitude, or humor, can help reduce or prevent pain.

Your own habits might include worrying about something in the future or reminiscing about a favorite experience. Perhaps you have a habit of criticizing and blaming yourself or a habit of looking for the good in yourself and others. These habits of mind - whether harmful or healing - are strengthened every time you repeat the pattern. With each round of "practice," the mind and body become shaped more and more in the direction of responding to future experiences with the same thoughts and emotions.

身体的な日常動作においても、同様のことがあります。スポーツであれば基本のフォームを身につけるための「エクササイズ(practice)」を行うのは当たり前のことですが、日常動作で関して行うことは余りありません。まして、心の動かし方など思いもつきませんでした。それが瞑想だったのですね。

《インデックス》

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★くもん・公文・KUMON★ に参加中!
英語M教材の50までやりました。「種をまく人」です。

ANAの夫のWENDELLが登場。楽しい感じの夫婦なんですが、かなり悲しい思いをしてきているようです。

【Kumon for grown-up】英語〔M-050〕
※この記事は、公文の教材を学習している方々と解く楽しみを共有するために書いておりますので、問題と模範解答は表示していません。ご了承下さい。
◆◆◆公文式小林教室◆山形県東根市◆◆◆

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演劇 に参加中!
My daughter has a red nose.

イブは教室のイベントがあるので、23日にホームパーティをしました。


トナカイ役の次女。鼻をかみすぎて赤鼻になりました。(2015/12/23 19:32)


片方の角しか付けてないのですが、すごくトナカイ感のある顔です。

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演劇 に参加中!
We watched the play of snowy story in Sendai. But we couldn't see any snow in Yamagata.

渡部ギュウの東北物語vol.9「雪のよるのおはなし」に行ってきました。

場所は前回同様シンガポールナイト(2015/12/19 20:48)


例年なら仙台でも雪がちらついておかしくない時期ですが、今年は山形でさえ雪らしいものが降って来てません。

でも、演技&胡弓の力で、しっかり雪を感じることができました。発掘された小川未明の雪女、怖かったな。

今回も素敵なステージ、ありがとうございました!

その後は、光のページェント。三越の十字路から定禅寺通りはノロノロですが、今宵はそれでいい、それがいい。車の中からゆっくり見ることができました。

こんなときは、カブリオレが良いんだな…と思ってましたら、ボルボのカブリオレが天井を自動で戻してるのに出くわしました。
「わー、事故車?」と娘。
「違う。高級車」

暫く行くとガルウィングのドアが開いているのに出くわしました。路駐してドア開けても邪魔にならないな…と見てましたら、またまた娘が、
「今度は事故車?」
「今度も高級車」

車音痴なので、今度は事故車を高級車と呼ばないか心配です。

*** My client showed me her aneurysm. ***

阿部光代さん(仮名)と出会ったのは、前回の山下さんのお宅でだった。山下さんに施術している最中に、阿部さんが立ち寄ったのだった。

阿部さんも80代。腰椎に圧迫骨折があり、体勢を変える時は痛みを感じるけれども、じっとしている分には痛みは無い。それでも車の運転は無理だから、お嫁さんが時には運転手、時には看護婦、時には秘書となり、常に脇に控えていた。お嫁さんと言っても、娘もいて、孫もいる。孫を幼稚園に迎えに行くのも彼女の仕事だった。

だから、光代さんの治療が自宅でできるとしたら、願っても無いことだったようだ。

彼女の自宅はサクランボ畑の真ん中にあった。この地域は今でこそ壮大な果樹畑であるが、光代さんが移ってきたころには荒地だったらしい。土の上に石がゴロゴロしていて、そのままでは何も作れないやせた土地だった。

それを日本一のサクランボの産地に仕立て上げた苦労は、とても我々には想像できない。彼女の家は大きくて立派な上に、高価な置物がたくさん飾ってある。少し変形した彼女の腰だけが、当時の苦労を物語っている。

彼女から依頼が来るときは、いつも近所の御茶飲み友達が3人くらい来ていて、一緒に施術をした。ある人は腰に、ある人は膝に、ある人は肩に、それぞれ若い時の苦労が深く刻まれていた。

そんな治療が数年途絶えて、久しぶりに電話をいただいた。秘書のような、あのお嫁さんからだった。

伺うと、奥の光代さんの部屋に通された。部屋の真ん中に介護用のベッドが置かれ、光代さんが横になっていた。寝たきりと言うわけでは無いが、トイレに自分で行く以外はベッドに寝たままの状態になっているという。枕元には、エアコンとテレビのリモコンが置かれていて、コードレス電話もある。

小一時間の施術中にも、かつての御茶飲み友達や、近くに住む娘から電話がかかってくる。身の回りの世話はその娘とお嫁さんが交代で担当。かなり恵まれた環境のように思えた。

自費出版したような歌集も置いてあったので、
「どなたの歌集ですか?」と尋ねたら、
「私の」と答えた。
趣味で短歌を詠んでいたらしい。結構、インテリなのだ。

ある日のこと、彼女が言った。
「私の腹がピクピク動くんだけど。なんで?」

私の場合、主に治療対象となるのは背中側の方で、お腹を診るということは滅多にない。
「痙攣ですかね?痛みはありますか?」
と聞きながらも、触診しようとしない私に焦れたようで、
「手、貸して」と言って、私の手を握るとヘソの辺りにゴソゴソっと導いた。
その時の彼女はいたずらっぽい笑顔をしていて、艶めかしくも感じられ、ドキリとした。

お腹はとても硬かった。
「便秘してますか?」と聞くと、首を横に振る。

確かにピクピクしているが、これは痙攣と言うより拍動のような気がする。
「今度は私に手を貸してもらえますか?」と言って、手首の脈を診た。
少し時間差があるけれども、同期している。

でも、こんなところに動脈?何だかとんでもないことのような気がした。

「主治医の先生に連絡は取れますか?」と言ったら、光代さんがダイヤルしてくれて、すぐに医師に説明することができた。

「なんだか、動脈みたいに脈が感じられるんですが…」と言うと、
「そうですよ。動脈ですよ。」

「え?」
「動脈瘤なんですよ。」と、主治医は平然と答えた。

「それって…大変なことじゃないんですか?」と私は叫んでしまった。本人の前で!
「ええ。大変なことです。」と、むしろ可笑しそうに答えた。

「説明はしてあるんです。本人にも説明したと思うんだけどな…」

電話を切って、光代さんには「大変」なところだけ省いて、お腹の所を通っている血管の脈がお臍の所で感じられるようになっているのだと説明した。

「ああ、そうなの。だったらいいけど。」という反応。

そして、それが最後の施術となった。数か月後、彼女の訃報を地方紙のおくやみ欄で見つけたのだ。

彼女の意図が何だったのか、今でもよくわからない。医師から説明を受けていたのであれば、私に尋ねる必要はない。自分が抱えている爆弾に驚く顔が見たかったのかもしれない。死への恐怖以上の苦労を経験している彼女には、「大変」なこととて、大したことではなかったような気がする。

ともかく、私は、治療師として貴重な体験をさせていただいた。それと共に、彼女のいたずらっぽい笑顔を今でも忘れることができない。

「訪問日記」一覧

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆

I found an illumination in the Nagatoro district.

東根市長瀞には長瀞城のお堀が残っており、きれいな平城だったことがわかります。

仕事で訪れることがありますが、その度に尾花沢の銀山との関わりなどを思い出し、歴史に思いを馳せます。

一人でお堀を眺めていると、お侍さんが現れて声をかけてくれそうな気分になります。

さて、そんな長瀞の仕事の帰り、近代的な灯りを見つけました。

DSC_1020
長瀞のJA付近と思われる(2015/12/18 21:06)


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