トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2009年08月

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哲学 に参加中!
「犀の角たち」(大蔵出版)
「第一章 物理学」の後半を読みました。

相対論の説明を読んで、著者の切り口のうまさを感じました。神の視点で記述した古典力学を、人間の視点で記述し直したのが相対論。人間は光で観測するがゆえに、光速による座標変換が必要になる…言われてみれば、なるほどです。

量子力学の説明は、もっと鮮やかでした。まず、ヤングの2本のスリットの観測装置で、光が粒子と波の双面性を持つことを説明する…これは基本ですね。

2本のスリットに観測装置を追加するとスクリーンの像が変化する。これで、「波の収縮」や「シュレディンガーの猫」を説明するのもどっかで見たような気がします。

でも、盛り場通いの山田博士と後任の斎藤博士を登場させて、「量子暗号」を説明してしまうのは鮮やかでした。

「多世界解釈」というは「パラレル・ワールド」のことだと思います。量子力学の考え方を発展させれば、「多世界解釈」になるのが一番自然だと私も思います。宇宙は複雑多岐で何次元なのか分からないと以前書いたのは、「パラレル・ワールド」が頭にあったからです。

久しぶりに、ワクワクする本に出会いました。

《つづく》
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悟りへの道 に参加中!
「如来蔵系経典」(中公文庫版)
「華厳経如来性起品」の「四 如来の身――如来出現の第二相」を読みました。

如来の眼に見える姿をどう理解すればいいですか?という如来性起妙徳菩薩の問いに、普賢菩薩が答えます。

第一の比喩
虚空界(空間)は全く果ての無い領域で、形あるものとないもの、物と非物のすべてにわたり、あらゆる方角とその中間に、虚空という要素が浸透しているように…

如来の身もすべてに浸透していて、どこに行くこともなく、どこに去ることもない。なぜなら、如来の身には身体がないからである。ただ、衆生が知覚することができるように、その身体なきものを身として説明するに過ぎない。

第二の比喩
虚空には判断は無く、さまざまに区別して考える戯論(無分別なるものを分別(主客に分けて認識し、判断する)し、それによって種々の誤った見解が生ずること)がないように…

如来の身もあれこれの判断はなく、戯論もない。なぜなら、如来の身はそもそものはじめから、あれこれの多様な戯論の一切を遮断しているからである。

第三の比喩
大地に日が昇るとき、闇を残りなく除いて万物を照らし出し、光の降り注ぐいろいろな土地の種々の場所において全ての衆生を利益するように…

如来も全ての衆生を利益し、善なるはたらきを育て、無知の闇を除去し、般若の知恵を輝かせることによって、一切の安楽を得させる。

第四の比喩
日輪が大地を照らすとき、どこを先に照らそうという判断があるわけではないが、まず高い所を照らし出し、その後に低い所を照らし出すように…

如来たちの知恵の日輪も、何の判断もなく、光線は平等に降り注ぐけれども、衆生たちの善根に差異があり、志に差異があるため、如来の光明も区別があるように表れてくる。

第五の比喩
眼を持たない者は太陽が普く照らすのを見ないけれども、太陽は一切衆生の飢えを無くし身を潔めて軽快にし、眼を持たない者をも利益するように…

信心の無い者は仏という太陽を見ない。しかし、仏は彼らをも利益し、菩提の座に至らしめることもある。

第六の比喩
月が昇るとき、(1)一切の星を凌駕し、(2)増減(満ち欠け?)をよく示し、(3)清澄な水の器にその影を現わし、(4)どんな衆生にも分け隔てがないように…

如来の身も、(1)仏弟子の道に属するあらゆる聖者たちのあらゆる種類の徳性を凌駕する。(2)どのような心の傾け方をする衆生にも、その種々の見解に応じて、さまざまな寿命の量を示しながら、如来の身の月輪自体には増減がない。(3)あらゆる世界において、深い宗教的志(増上意楽)を持つ心が清浄な衆生の前にその姿を現す。(4)教化されるべき衆生に応じて適宜の姿を見せるという方法で如来の身を現わすが、分け隔てはなく、多様な判断もない。

第七の比喩
あたかも梵天がその宮殿から動くことなく、三千大千世界の全てにその身を示現し、神々や人々を支配下に置くが、梵天自らの身を様々にすることはない(?)ように…

如来も身体を変化することなく、あらゆる世界の衆生たちに対して、その志と心の傾け具合に応じて身を現わすが、如来の身には分け隔てもなく多様な判断もない。

第八の比喩
すべての学に通じた医者があり、彼を見た者は病が鎮静するので、彼の寿命が尽きる時に薬を集め身体に塗り込めて、その身を保とうとするように…

無比の医王たる如来も、方便と般若の知恵の全てに通じ、前世の行の差異に応じてその身を現わす。それを見て、衆生の煩悩は鎮静する。

第九の比喩
海の底に宝珠があって、あらゆる種類の光を放ち、それに触れた衆生は宝珠と同じになり、それを見た衆生は眼がきれいになるように…

如来も般若の知恵の光を放ち、だれであれ、それに触れた衆生は仏の色になり、それを見たものは五眼を得、無知の闇を除去し安住に至る。

第十の比喩
その宝珠が全ての願いを支え、だれが何を望もうとその人に全てものを与え、何ら分け隔てがないように…

如来の身もあらゆる願いを満足させる。彼を見て誓願を立てるものはだれであれその願いを成就する。心悪く心劣ったものたちには見えないが、分け隔てて吝(おし)んでいるのではない。

《つづく》

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【胸郭の動き】
左右方向の拡大:下位肋骨の挙上で、
1.胸郭の横径が増大する(下位肋骨は、肋骨頭関節と肋横突関節が結んだ運動軸が矢状面に近いため)
2.横隔膜が伸張し収縮力が増大する。
前後方向の拡大:上位肋骨の挙上で、
1.胸郭の縦径が増大する(上位肋骨は、肋骨頭関節と肋横突関節が結んだ運動軸が前額面に近いため)
2.胸骨を前上方に挙上し、胸郭を拡大。
上下方向の拡大:
1.第1・2肋骨の挙上
2.横隔膜の収縮・下方移動。
 
横隔膜:正常吸息● 強制吸息●
外肋間筋:正常吸息● 強制吸息● 備考:肋骨挙筋と筋連結
内肋間筋(前部):正常吸息● 強制吸息●
肋骨挙筋:強制吸息▲
上後鋸筋:強制吸息▲
胸鎖乳突筋:強制吸息▲ 備考:頚部●屈曲▲伸展●側屈●対側回旋
後斜角筋:強制吸息▲ 備考:頚部▲屈曲●側屈
小胸筋:強制吸息▲ 備考:下欄参照
僧帽筋:強制吸息▲ 備考:下欄参照
肩甲挙筋:強制吸息▲ 備考:頚部▲側屈肩甲骨●挙上▲下方回旋
脊柱起立筋群:強制吸息▲ 備考:頚部●伸展●側屈●同側回旋腰部●伸展●側屈●同側回旋
内肋間筋(横・後部):強制呼息●
腹筋群:強制呼息●
腹横筋:強制呼息▲
胸横筋:強制呼息▲
肋下筋:強制呼息▲ 備考:下後鋸筋?

【参照】
脊柱起立筋群:腸肋筋最長筋棘筋
腹筋群:腹直筋腰部●屈曲▲側屈),内腹斜筋腰部●屈曲●側屈●同側回旋),外腹斜筋腰部●屈曲●側屈●対側回旋)。
大胸筋:【鎖骨部】肩関節●屈曲▲内転▲内旋●水平屈曲。【胸腹部】肩関節●内転▲内旋●水平屈曲
小胸筋肩甲骨●下制●外転●下方回旋
僧帽筋:【上部】肩甲骨●挙上▲内転●上方回旋【中部】肩甲骨●内転【下部】肩甲骨●下制▲内転●上方回旋

参考文献1「基礎運動学」
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総選挙 に参加中!
商売をしているからということもありますが、たてまえ上は全ての政党・候補者を応援しています。国を良くしようと頑張っている方々という解釈です。ですから、街宣車が来れば、とりあえず手を振ります。

今日も、対向車が街宣車だったので反射的に手を振ったら、温泉旅館の宣伝でした

でも、いいんです。はりきゅうトトガは、政治家に限らず、頑張っている全ての皆様を応援しますから

昨日、投票してきました。市役所には次々と人が訪れて投票していきました。「投票日なんか待ってられない!」というくらいの関心の高さを感じました。
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総選挙 に参加中!
今回の総選挙前のドタバタ。とにかく、東国原知事にはガッカリしました。

「私は宮崎のために頑張っている真っ最中です。そんなときに、それを辞めて国政になんて、いくら古賀さんが真顔でおっしゃったとしても冗談としか思えませんでした。だから、冗談で返してしまいました。」…くらいのことを言ってくれると期待してました。そうすれば、今回の立候補者の顔ぶれも少し違っていたと思うのです。

県議を辞めて立候補、市議を辞めて立候補、という人が山形にもいます。今までの仕事は何だったんでしょうかね…そんなに代議士がいいんですかね…自分にとってチャンスだと思えばポンと今の仕事を辞められる人ってどうなんですかね…今までの仕事でやり残しは無いんですかね…単なる通過点だったんですかね…

中田横浜市長も「?」です。経費節減のため?とかおっしゃってましたけど。でもそれよりも、それを聞いた東国原知事のコメントが輪をかけてガッカリでした。
「衆議院に立たないのに今のタイミングで辞めるんですか?」
市長を辞めて立候補するのが当たり前のような言い方。

その点、舛添さんは、参議院をやめての立候補を勧められて激怒したそうですね。舛添さんは厚労大臣になってからの豹変ぶりで大幻滅していたのですが、今回は少しだけ評価します、ほんの少しだけ。

でも本当に、代議士ってそんなにいいんでしょうかね…
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哲学 に参加中!
「犀の角たち」(大蔵出版)
「第一章 物理学」の前半を読みました。

《以下引用》…
科学というのは、世界のありさまを、あるがままの姿で記述することを目的として生まれたものではない。特にキリスト教世界の中で誕生した近代科学が目指したものは、この世界の裏に潜む、人智を超えた神の御業を解明し、理解することにあった。法則性の解明がそのまま神の存在証明になり得たのである。したがって、科学によって解明されるべき世界の構造は、単一的で合理的で、そしてエレガントなものでなければならなかった。神が不格好で複雑で鈍重なものをお創りになるはずがない。…そして人々は、頭の中で、単一的で合理的でエレガントな世界像をいろいろと考え出し、それらのうちで現実によく合うものを選びとって、「これが世界の基本構造である」と主張した。…

頭の中の理想体系は、各人それぞれがそれぞれの個性に応じて生み出すものであるから、しょせん現実の世界と完全に対応するはずがない。大枠は似ていても、食い違いは出る。その食い違いをどう解決するか、そこが科学者の正念場である。ガリレイやデカルトは、外部世界が突き付ける不合理を拒否して、頭の中の理想世界を優先した。…その代償として、現実世界を正確に記述する物理体系を生み出すことはできなかったのである。これに対してニュートンは、己の直覚よりも、実際の現象を優先して、重力という正体不明の概念を導入することで、現実ときっちり対応する体系を創成した。…

本書は科学の方向性をテーマのひとつにしていると言ったが、その要点はここにある。脳の直覚が生み出す完全なる神の世界が、現実観察によって次第に修正されていく、悪く言えば堕落していく、そこに科学の向かう先が読み取れると想定するのである。…

神の視点が人間の視点に移っていくことを、自分の勝手な言い方で「科学の人間化」と呼び、それを堕落だと考える傾向を「下降感覚の原理」と呼んでいる。ただしここで注意しなければならないのは、神の視点というのが、もちろん実際の神を想定して言っているのではなく、我々が頭の中で常識的に最も端正で納得できる美しい形として捉えている視点のことを指しているという点である。「神の世界はこうあるべし」というそのような見方のことである。先にも言ったように、脳の直覚が生み出す完全なる神の世界が、現実観察によって次第に修正されていく、それが「科学の人間化」なのである。
…《引用終わり》


とても私好みの指摘です。漠然と同じことを考えてきましたので、うまく言葉に置き換えていただいたようで、気持ちがいいです。自分も同じような考え方をしていたとはいえ、言葉にできず、発展させることもできませんでした。著者がどのように展開させるのか、先が楽しみです。

もともとの「神」というのは結局、脳の中に居るのですね。そしてそれは脳の都合に依存した「神」であるから、思い込みの影響も受けるし、脳の生理学的あるいは構造的(解剖学的)制約も受けます。(結局は感覚器官に由来する)現実観察によって補正を繰り返してきたのが科学史と言えます。

脳はそもそも「神」を理解するだけの容量や能力を持っているのか?言い換えれば、本当の「神」を脳は「単一的で合理的でエレガント」だと感じるだろうか?逆に、現実観察というのは絶対に確かだと言えるのか?この辺のところを固めないと、科学は足元からすくわれて完全にひっくり返る可能性さえあると思います。

《つづく》
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悟りへの道 に参加中!
「如来蔵系経典」(中公文庫版)
「華厳経如来性起品」の「三 如来出現の原因」を読みました。

この章はまとめがありますので、そこをメモっておきたいと思います。

・行を完成することは無量である。(無料じゃなくて、無限ということですね)
・十方にある一切のものを広く満たし、広大である。
・生滅の基盤を離れていて、執着せず、欲望もない。
・(日常の)心、おもい、認識を離れていて、行くことがない。(不来不去のこと?)
・虚空と同様の本性で、身体がない。(実体がないということ?)
・一切衆生に我(アートマン)はなく、平等である。
・一切衆生のために無尽となる。
・未来のはてまで断絶せず、あともどりしない(不退転)。
・如来の知恵には障害がなく、奪うものもない。
・原因や諸条件によってつくられたもの(有為)と、そうでない絶対的存在(無為)との平等性を覚知し、無二である。
・以前に成熟させた衆生のすぐれた宗教的志(意楽:いぎょう)を満足させ、すべての輪廻の道にあるものたちを利益する。

《つづく》
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〈起始〉:第11胸椎〜第2腰椎の高さに存在する胸腰筋膜の浅板
〈・〉:広背筋の下
〈停止〉:第9〜第12肋骨の外側下縁

〈作用〉:第9〜第12肋骨を内側尾方に引く(呼吸▲強制呼息?)
〈神経支配〉:第9〜第12肋間神経
〈筋連結〉:広背筋

〈触察〉:
・補助線1:第11胸椎棘突起と、第9肋骨の肋骨角を結ぶ線
・補助線2:第2腰椎棘突起と、第12肋骨の尖端から2横指内側頭方の部位を結ぶ線
・補助線1と2に挟まれた領域と、それから4横指外側方までの領域に存在する筋腹を、胸郭に向かって圧迫して触察。停止付近で頭尾方向に指を動かすと、内外側方向に走行する筋腹を触知できる。

〈関連痛領域〉
・筋肉上を放射状に広がる。

参考文献1「骨格筋の形と触察法」
参考文献2「クリニカルマッサージ」
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標準料金(鍼灸なし・33分触察)の目安
1人:【昼】1900円【夜】2000円
2人:【昼】1800円【夜】1900円
3人以上:【昼】1700円【夜】1800円

詳細は以下のとおりです。

触察料:
標準(33分)で…
・1655円(午前9時〜午後6時)
・1755円(上記以外の時間帯)
※100円(2分)単位で増減できます

出張費:
・1人の場合:280円
・2人の場合:180円
・3人以上:80円

追加項目:
・当日申込は100円
・鍼灸は1体位あたり100円の他、鍼20円(1本)、灸20円(1壮)

端数処理:
・百円未満は切り捨てとします

※今回反映します消費者物価指数(生鮮食品を除く)100.3は6月のものです。

・8月の価格
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爆笑問題 に参加中!
NHK「爆笑問題のニッポンの教養#82」(8月4日放送分)を見ました。薬学の船山信次先生でした。毒のない穏やかな雰囲気の先生…毒薬vs毒舌という展開。

「蓼食う虫もすきずき」と言いますが、トリカブトにつく虫がいるそうで、「毒」という呼び方が手前勝手なものであることに改めて気付きました。体に影響を及ぼす化学物質という点では「薬」と同じです。

トリカブトの中に造られる化学物質が、たまたま人間にとっては猛毒だったというだけ。トリカブトに殺意は無かったのです。未必の故意すらも無かった。

逆に、人間は無毒化できるから平気だけれども虫にとっては毒、という薬品もあります。防虫パッチなどに使われています。

次女が赤ちゃんの頃、ペタペタ貼ってお出かけしたことがあります。でも、これには可愛い動物(コアラだったかな?)の絵が書いてありまして、娘たちは喜んでペタペタ貼ったり剥がしたりして遊んでいました。家に帰る途中、後部座席の次女がおとなしいので振り返ってみると、何と防虫パッチをなめていました。

説明書に「人間は無毒化できる成分なので心配いらない」と書いてありましたが、赤ちゃんですから何かあるかもしれない。苦しくても口で説明することはできない。そんなわけで、薬の影響を確かめるために私も防虫パッチを口に含んだ覚えがあります。

薬害はありませんでした。というか、無いと思うのですが、私も次女も自覚が無いだけでしょうか…

《つづく》
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