トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

2008年01月

天府(てんぷ)・侠白(きょうはく)

この2つのツボは、力こぶ(上腕二頭筋)のほぼ中心線上(長頭と短頭の筋溝)にあります。上腕二頭筋をまっすぐ貫通させると筋皮神経(烏口腕筋上腕二頭筋上腕筋を支配している)にアプローチできそうです。筋皮神経は前腕外側部の皮膚感覚を支配します。上腕動静脈,正中神経などは短頭の裏側にあります。

三角筋の下から出てきたばかりの場所で、長頭と短頭の区別が比較的容易で、筋皮神経へのアプローチがしやすいという点が、この場所にツボがある理由かと思います。筋皮神経への刺激で予想されるヒビキは肺経に符合しますね。

効能は、天府は腕神経痛・まひ,五十肩,高血圧症、侠白は腕神経痛・まひ,五十肩,肋間神経痛,心臓病とされています。

天府は禁灸穴とされているためか、臨床報告は侠白に関するものが多くあります。侠白については、頚肩部の筋緊張,吸気時の胸痛,上腕二頭筋長頭腱炎,母指の腱鞘炎,下腿前面(前脛骨筋長腓骨筋)の痛み等への効果が報告されています。

力こぶ
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如来寿量品第十六で、弥勒菩薩の問いに答えています。過去についてあまりはっきりと答えていないような気がするのですが、仏の教えはずっと昔からあったという意味なのかもしれません。そして、釈迦がいずれ亡くなると言ったけれどもそれは方便だったのだと告げます。

その方便とは…名医の子供たちが誤って毒薬を飲んでしまいました。父はその解毒となる妙薬を処方し子供たちに飲ませますが、毒がまわっておかしくなった子供は飲もうとしません。そこで、「私は死期が迫っている。この薬は良薬だから飲みなさい。」と言い残して旅に出ます。そして「父は死んだ」という使いを子供たちに送りました。頼るものがない孤児になったと思い込んだ子供たちは薬を飲みました。子らが苦しみから逃れたのを知り、父は帰りました。…例えるとこういうことです!という説明。

これは騙したことにはならないでしょう?と念を押した上で、これと同じ状況だから私も「もうすぐ死ぬって言ったんだよ。私はいつまでも滅びずにここにいる!けれども、方便で出たり消えたりするんだよ。」

分別功徳品第十七では、仏の寿命が永遠であることを信じることが大切であることを重ねて強調しています。五波羅蜜(六波羅蜜から智慧を除いたもの:布施・持戒・忍辱・精進・禅定)よりも、信じることの方がずっとずっと大切だと教えています。

随喜功徳品第十八では法を聞くこと、また一人でも多くの人に法を聞かせることが大変な功徳になると言っています。

私としては日々の行いを正すことの方が大切だと思っていたので、かなり意外です。

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脂肪燃焼に関して、有酸素運動を20分以上続けなければ効果がない!という噂が一時期流行りました。これを信じている人の多さに当時は驚いておりました。案の定、20分以下でも脂肪は燃焼するということが、あとで言い訳のように言われるようになりました。これも方便としては効果があったと思います。20分以上運動を続けなければ意味がない!と信じて頑張った人が多数いたでしょうから。

痩せたければ時間なんか気にせずにとにかく動けばいいんです。脂肪燃焼の燃焼効率を気にする前に、自分が消費すべきカロリーとそれを燃焼するための運動量を考えるべきです。実際問題、体重が減らないのなら、カロリーが過剰だということです。何分すればいいかなんて考える暇があったら汗をかいて動けよ!という人が当時いなかったのも不思議な話です。

長い目で見れば、基礎代謝の高い体を作るのが一番いいと思います。それには筋肉をつけること。筋肉をつける運動というのはメチャクチャきつい運動です。10回くらいしか動かせないような重〜いバーベルとかダンベルを使った運動をしなければいけません。20分も続けられるような軽い運動ではお話になりません。

女性の場合、いくら太りにくいと言っても筋肉隆々というのは嫌だという方が多いと思います。その場合は軽い運動を延々と続ける有酸素運動がいいということになります。長時間(90分超)の運動ではタンパク質の酸化(燃焼)が起こります。マラソンランナーに筋肉隆々の人がいないのはこのためでしょう。

「やっと持てる重〜いダンベルを使え!」とか「2時間くらい走ってろ!」とか最初から言ったら、誰も運動しようとは思わないでしょうね。だから、「20分以上の軽い運動」というフレーズはとても良かったのかもしれません。方便として。
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そんなわけで筋肉痛を楽しみながら、ビリーをやっています。全身の血行が良くなっている感じが快感です。それでも運動量としてはまだまだ足りないと思っているのですが、テレビなどでは「この運動を毎日5回だけやれば大丈夫!」的な情報が多く聞かれます。全く理解できないところです。

見る方も「そんなに簡単に解消するわけないだろう」という気持ちでいるから問題はないのですが、医学博士ともあろうお方がそんなことをおっしゃっていいのか?ということが多々あります。

せめて、どういう人を対象に、どのくらいの期間実施し、何%の人にどの程度の効果があったか、というデータを明示して欲しい。「大丈夫」だけでは公共の電波を使って流す情報たりえないと思います。「これは嘘だな」とはっきりわかる番組がやっと摘発されて約一年。最近少しだけ良くなったような気はしますが…。

でも、体を動かすといってもトイレに行くくらい!というような方も世の中には結構いらっしゃるので、5回だけ動かすような運動もしないよりはいいかもしれません。中には、これをきっかけに運動をする習慣がつく人もいるかもしれない。

「嘘」ではなくて、これは「方便」なのだと解釈すべきなのかもしれません。「運動を始めてみようかな」という気持ちにさせるための方便。最初から「あなたが消費すべきカロリーは○○カロリー。ジョギングだったら○○分続けなければいけません。」なんて言ったら、超運動不足の人は絶対諦めますからね。
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これは避けてはいけない痛みなのではないかと思っています。むしろ、常にどこかが筋肉痛であるような生活を心がけるべきではないかと。もちろん、筋肉痛というのは年取ったら遅れてくると言われているやつですよ。肉離れの痛みとは別です。

どうしても楽な生活を志向してしまう傾向が誰しもあります。人間の体はそうですが、日常かかっている負荷に対応して強度が決まっていきます。楽をすれば、筋肉・靭帯・骨すべてが日々もろくなっていきます。

だから、毎日少しだけきつい思いをしなければ、現状維持はできないのです。確かに年齢とともに下降線をたどると言われてはいますが、年相応というのは皆の平均値で割り出しますから、運動不足の人々の平均値を果たして年相応と呼んでいいのかは甚だ疑問です。

二日に一回くらい、息が切れて汗をかくくらいの運動をする(このくらいはしないと心肺機能が心配です!)。その結果として「軽い筋肉痛が体のどこかに生じる」というのが負荷の目安としてちょうどいいんじゃないか?と思っています。これが私の今の努力目標です。
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これはなるべく避けたい痛みです。程度の軽い炎症であっても、靭帯のダメージは修復に時間がかかります。

修復に必要な栄養(材料やエネルギー)は血液によって補給されますが、靭帯の中には血液は流れていませんから、血管がはりめぐらしてある他の組織よりも時間がかかるのです。しかも関節は動く場所ですし、大体においてよく使う関節ほど壊しやすいものです。

また、痛いからといって動かさないでいると、動かなくなります。可動域が狭くなる。つまり膝ならばまっすぐ伸びなくなったり、正座できなくなったり。関節の中の軟骨は負荷をかけておかないと逆に脆くなるという意見もありますから、大事を取り過ぎるのも×なのです。

痛みが止まるのなら関節の中まで鍼を刺して欲しいというお客様もいらっしゃいます。それだけ切実なわけですが、私はお断りしております。関節内も前述のとおり血液が入り込みませんから、ばい菌に対しても無防備です。アルコール消毒で針を刺入するなんてことは医者でもしません。

以上のように大変厄介です。関節には気をつけましょう。
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これは症状の名前であって、病名ではないと私は思っています。せきとかはなみずというのと同じ。せきと言っても、ちょっとだけ異物が入っただけかもしれないし、風邪で気管支炎になったのかもしれないし、アレルギーとか結核とか、原因となる病気はいろいろあるわけです。

お医者さんの診断名として、たとえば「坐骨神経痛」と言われることはあります。「椎間板ヘルニア」とか「脊柱管狭窄症」とか原因がはっきりしている場合にはそう言われるでしょうが、原因となるような際立った異常が認められない場合には「神経痛」と呼べば間違いないわけです。

あっちの医者に行ったら坐骨神経痛と言われたのに、こっちの医者に行ったらヘルニアかもしれないと言われた!どっちかが誤診だ!とおっしゃる方がいらっしゃいましたが、これは医者の誤診ではなくて患者の誤解なんです。

「椎間板ヘルニア」とか「脊柱管狭窄症」とか原因がはっきりしている場合でも、ちゃんと治すにはかなり危険を伴う手術が必要ですから、多くの場合は鎮痛剤を処方して様子を見ることになります。

「あの医者は私がいくら痛い痛いと言っても気休めの痛み止めをよこすだけ。何とかしてくれと言うと手術だと脅しにかかる」とおっしゃる方もいらっしゃいましたが、これも誤解です。それしか手だてがないんです。

以前、神経痛リウマチと続けて呼ばれていたので、神経痛とリウマチが同じ病気だと思っている人も非常に多いです。それから神経→ストレスという連想だと思いますが、神経痛と心身症、神経痛と神経症を混同している方も多いです。皆さん、想像力は冴えてます。
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「痛みは無条件に悪いこと」と考えている人はとても多いです。痛みにもいろいろな種類があるのですが、それを区別する人は意外と少ないのです。

例えば、体にとって無理な動きをしたとき、「そんなことをしたら体が壊れてしまいますよ!」というサインの役割があります。ケガをした場合も「今そっとしておいてもらわないと、いつまでも治りませんよ!」というサインを送っています。

これは必要な痛みですから、鎮痛剤や鍼や灸で緩和することは許されると思いますが、完全に取り除いてしまったら逆に困ったことになります。

もちろん取り除いた方がいい痛みもあります。痛みとコリの悪循環というのがありまして、血行不良→痛み→筋肉の収縮による血行不良→痛み→…と延々と続いてしまいます。これは前掲の手段(鎮痛剤や鍼や灸など)で取り除いた方がいいのです。

大きな病気がもとになっている痛みもありますから、痛みの原因の見極めについては医師に相談するようにお薦めしています。
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不妊でお悩みの方は結構多いと思います。少子化問題のさなか、「今の人は子供を作らない」と嫌味を言われる!本当は欲しくて欲しくてたまらないのに!ただできないだけなのに!という切実な声を聞いたことがあります。

昔は子だくさんのイメージがあって、みんな子供をバンバン産んだと思っていましたが、話を聞いてみると不妊の悩みは昔からありました。

前回、オスのメリット・メスのメリットを書きました。結婚は所有概念から始まったとすれば、母系社会でずーっといくのが自然なのですが、洋の東西を問わず普通は父系社会に落ち着きます。これは男の腕力のせいにばかりされている気がするのですが、不妊も理由の一つだと思います。というより、こちらが本当の理由なんじゃないかと私は思っています。

家が順調に発展していって財産がどんどん増えた場合、必ず後継ぎ問題が起こります。直系が不妊になると、傍系が騒ぎ出して骨肉の争いになります。これを防ぐ選択肢の一つが一夫多妻制です。男の方に健康上の問題がなければ子供の同時生産が可能ですから、(その人を父とする)子供は爆発的に増やすことができます。一妻多夫制では腹が一つですから、(その人を母とする)子供を激増させることはできません。もっとも代理母が可能になれば別ですが。

家を絶対に絶やさないためには、大奥のようなシステムが必要なのです。以前、妾が公認されていたのも、それが理由だと思います。皇室では昭和天皇がこれを止められたと聞いています。時代にも合致した英断だと思いますが、これによって後継者問題が起きることは必至となったのです。徳川家でさえ直系に後継者が恵まれないことが何度も起きているのですから。

ですから、一夫恐妻制の一般庶民ではなおさら断絶の危機は起こるはずです。家の歴史の存続にこだわるということは、世界の歴史を知らないということに他ならないのですね。

と、長男としてのプレッシャーを跳ね返しておいて…。それより、骨肉の争いが起こるほどの財産を作らないとな…

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生物学では常識なのでしょうけど、オスは一度にたくさん子供が作れる、メスは間違いない自分の子供を作れる、これがそれぞれのメリットだそうです。以前ドーキンスの本を読んで、なるほどそういう捉え方ができるなと感心したものです。

結婚の起こりというのは所有・私有という概念がもとになっていると思います、私見ですが。自分の財産みたいなものが残せるようになると、自分の子供に残したいと考える。

「自分の子供」にこだわることは、本来オスにはできません。オスというのは「自分の子か分らない子供をそこらじゅうに作ることで自分のDNAを残す」という戦略を取りますから。だから、母系社会が最初に出来上がるのが理にかなっていると思います。日本でも最初は母系社会でした。結婚の始まりが通い婚の形式だったのも理にかなっています。所有という概念を戦略上重視しているのはメスですから。

男女の力関係がつりあってくると、一夫一婦制となり、貞節が美徳とされるのでしょう。オスは同時に子どもをたくさんつくるというメリットを捨てる代わりに、(ほぼ間違いない)自分の子供を得ることができます。メスもいろいろな遺伝的素質を持った子供を得るというメリットを捨てることになりますが、オスからのサポートを期待できるということでしょう。

ここまでまとめて気付きました。やはり、育児は男も手伝わないといけないんだなあ。

《つづく》
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