トトガノート

「鍼灸治療室.トガシ」と「公文式小林教室」と「その他もろもろ」の情報を載せています。

公文国際学園の入学式に行ってまいりました!




横浜の丘の上にある学園なので、バスを降りては小道を登り、校舎に入っても階段の上り下り、寮に荷物を運ぶにも階段を・・・と、とっても鍛えられました。

校長先生の式辞は「今、世界は大変な問題を抱えています。」で始まりました。これが冗談に聞こえない雰囲気、私たちが何とかしなければいけないと感じる雰囲気が会場にはありました。良い学校だと思いました。

夜行バスでの旅。今回はWILLER EXPRESSを利用させていただいた。




顔を隠せるシート。「ベビーカーみたい!」と娘が喜んだ。ベビーカーに乗ってた頃は本当にかわいかったんだが…。

同じ区間でも、途中休憩する場所はバス会社によって微妙に違う。那須高原SAは初めてだった。30分も休憩するの?とびっくりしたのだが、降りてみて納得。売店や食堂が24時間営業なのだ。

しかも、とても綺麗。トイレから戻って、スマホを持って再び外に出た。写真を撮って、寝ている妻や娘たちに見せてやろうと思った。






「毎日のように接骨院に行っているんですが、良くならなくて。」と、若い女性の声で電話を頂いた。よくよく聞いたら、腰痛を訴えているのは中学生のお子さんだった。

接骨院が終わる時間に間に合わせたり、ギリギリ間に合ったかと思うとその後の待ち時間が長かったり…。毎日だとしたら、かなり大変な話だ。
「いつくらいからですか?」と尋ねてみると、
「一か月以上経つかもしれませんね。」

仕事から急いで帰って来て接骨院に連れて行っているが、お母さんの方もお子さんの方も時間的にギリギリなので自宅での治療を考えてみたということだった。
「少し遅い時間でも大丈夫なのですか?」と尋ねられたので、
「大丈夫ですよ。何時頃が良いですか?」と答えた。

「8時とかでも?」と、申し訳なさそうに。
「ええ。大丈夫です。10時からとか言われることも有りますよ。」

お子さんは走り高跳びの選手。大会が近いので、練習にも力が入る。腰に痛みを感じているが、休むことはできない。周囲の目があって休みにくいというよりは、自分が休みたくない。

腰の筋肉を触察してみる。少し硬めと言えなくもないが、しなやかで弾力があり、それほど状態が悪いようには思えなかった。

「痛いかな?」親指で強く押して、尋ねてみた。
「はい。」と答えた。でも、淡々としている。シャイな年頃だろうから、我慢しているのか?

押した時の圧痛は、私にとっては最も重要な診断ポイントだ。「痛いですか?」と言葉で尋ねたりはするが、実際は尋ねなくとも体の反応で大体わかる。痛みは、それほどではないと判断した。

「痛みにもいろいろあって、例えば『イタキモチイイ』という言葉があるんだよね。痛いんだけど気持ちいいという状態だね。」
「・・・」

「それから、『押すのやめて下さい!』という状態。押されれば押されるほど痛みが強くなってくるような場合。もっとひどいと『触るな!コノヤロー!』というのもあるんだけど、どれかな?」
「・・・」

「わかんない?でも、『触るな!コノヤロー!』じゃないよね?さっきからずっと黙って押されているから・・・」
「(笑)」

「イタキモ?」
「はい(笑)」

そこで、私は無痛症の話をしてみた。
世の中には全く痛みを感じない人がいる。一見とても幸せなことのように思うかもしれない。しかし、実はとても困ったことなのだ。自分の体が傷ついていることに気づかない。関節がボロボロになるまで走ったり跳ねたりしてしまう。怪我をしても平気。赤ちゃんだったら指を食べてしまったり、目をこすってるうちに失明してしまったり・・・。

「痛いってありがたいことだよね?」と言うと、うつ伏せのまま頷いた。

痛みっていうのは大事なメッセージなんだ。何か悪いことが起きているかもしれませんよというサイン。でも、「痛み=悪いこと」ではない。そこは大事なポイント。

そこで今度はこんな話をしてみた。どこかで聞いたことがあるような無いような…そんな話。

ある王様が戦争をしていました。そこに伝令が駆けつけてきました。「王様、大変です!敵の猛攻撃に遭って我が軍に大きな被害が出ています!」王様はこの報せに怒って、この伝令を斬り捨ててしまいましたとさ。

「痛み」は、この伝令の役割。敵ではなくて大切な味方。しかも、手遅れにならないように、「ひょっとしたらもう少しでヤバいかもしれませんよ」と前もって報せてくれたりする。こんな大切な味方を敵(悪いこと)扱いしたら、バカな王様みたいなことになる。

「押すとイタキモな段階の痛みは、前もって気を利かせて駆けつけてくれた伝令だね。だから、無視していいわけでもないけど、そんなに深刻に考えなくてもいい。」

そんな話をしながらの触察を終えて、鍼と灸。皮内鍼も貼っておいた。

「どうなの?楽になったの?」というお母さんの問いに、シャイな中学生はコクリと頷いた。

その後、このお母さんから電話をいただいたのは一カ月も後のことだった。経過が気になっていたので、着信を見てドキドキした。
「実は、あれから接骨院にもどこにも行ってないんですよ。全く痛くないと言う訳ではないんでしょうけど、支障なく練習ができてます。今度の土日が大会なので、今日は直前のメンテナンスということでお願いしたいんですが・・・。また、8時からで、お願いできますか?」

「はい、もちろんです!」
私はホッとして答えた。

「カルテから」インデックスはこちら

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆
◆◆◆県外の方は温泉に泊まりながらがお薦めです◆◆◆




当院から北に5キロ。それでも結構雪の降り方は違う。少し多めの雪景色の奥に、そのクライアントの家は有った。雪が多い地区ほど除雪をきちんとしている。だから、雪が多い地区で雪に困ったことは開業以来一度もない。逆に、雪の少ない地区で雪に困ることは珍しくない。面白い現象である。

クライアントは80歳。女性。「雑巾をしぼる時、一番痛みを感じます。」「何もしてなくても痛いです。」と彼女は症状を訴えた。「12月に、どっと雪が降った時に除雪をして…痛みはそれからです。」

近くの整形外科には通っている。セレコックス(鎮痛剤)は一日3回服用。その他にロキソニンテープや塗り薬も処方されているが、痒くなるから使っていない。

痛みが気になるので飲み薬はやめられないが、もっときちんと痛みを止めたいので電話下さったということだった。「鍼だと一発で治るんでしょう?」

ばね指や腱鞘炎は使いすぎが原因なので、たとえ鍼といえども除雪を続けるうちは治りにくいだろうことは説明した。ただ、膨らんでいる筈の腱鞘は、施術によって血流が良くなるから楽になるだろう…。

「あ、楽になりました!体も軽くなった。」施術後に、彼女は明るい声で叫んだ。

マッサージのような治療は未経験ということなので、全身の血流改善はかなり爽快なはずだ。

彼女は特におしゃべりと言う印象ではなかったが、自分の境遇を説明するのが上手だった。施術が終わったころには、彼女について随分知っている自分に驚いた。

亡くなった旦那さんのこと、姉妹のこと、自慢のお孫さんのこと…そして、病気の娘さんのこと。

「娘はガンの治療中で、奥で休んでいるんです。」

彼女は2人娘さんがいた。次女の方が数年前にガンで亡くなった。長女は亡くなるまでの間、妹を献身的に看病した。仕事は休むことが多かったので、特に職場の人から言われたわけではなかったが自主的に退職した。皮肉なことに、妹が亡くなって数か月後、自分がガンに罹っていることが分かった。

彼女(クライアント)は、女性限定のスポーツジムに週3回、11月まで通っていた。コーラスもやっていた。雪道が心配なので今は両方とも休んでいる。

「3月から始めるんです。」と彼女は明るく言った。
「3月って…明日じゃないですか?」

「そうです。雪も、これからなら大したことないでしょうから。」
「お友達とのおしゃべりが楽しみですね?」

「そうなんです。どっちも私が年長だから、もうやめようかとも思っているんですけど。」
「いやいや、他の人の励みになりますから。それに次の人が同じ悩みを持つことになりますよ(笑)」

私は、スポーツジムやコーラスを止めた時期と指の痛みを感じた時期が同じであることに気がついた。そして、次回の予約について提案した。こんな提案を毎回していたら商売あがったりなんだけど。

「この次の治療なんですが…どうでしょう。明日から、ジムにコーラスにと忙しくなるわけですから、ちょっと様子を見ては?○○さんが多趣味な方だと分かって安心したんです。

痛みというのは、何もせずに向かい合っているとますます痛くなるものです。ちょうど、アパートの隣の部屋の物音みたいなものです。気になりだすと聞き耳をたてるようになる。そうすると、どんな小さな音でも気になって仕方がなくなります。

これから、除雪をすることもなくなり、その代わりに運動もおしゃべりもということになると、ひとりでに良くなっていくような気がします。

私は残念ながら出張専門なので、予約をしてしまえば、外出できなくなってしまいます。外に出て、いろんな刺激を受けると、痛みも気にならなくなりますよ、きっと。」

すると彼女は答えた。
「娘も外出しなさいって言うんですよ。私のことは良いからって。」

そうだった。娘さんは、妹の看病のために自分の人生を犠牲にしてしまったような人だった。

「娘さんの分も楽しまないといけないですね!」と言ったが、彼女は答えなかった。

顔を見ると、今にも涙がこぼれそうな目で頷いていた。

「カルテから」インデックスはこちら

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆
◆◆◆県外の方は温泉に泊まりながらがお薦めです◆◆◆

触察Plainプラン33分2000円
触察Mediumプラン53分3000円
触察Premiumプラン74分4000円

詳細は以下のとおりです。

触察料:
・33分で 1643円 (前月比-4円)

出張費:
・人数に関わらず:361円 (前月比±0円)

追加項目:
・鍼50円(1本)、灸50円(1壮)

端数処理:
・百円未満は切り捨てとします

※今回反映します消費者物価指数(生鮮食品を除く)99.6は1月のものです。
※当院の価格に対する考え方はこちら

・3月の価格




この方は90歳のお婆ちゃん。

ある日、電話に出たら、相手の声が聞こえない。「電話が遠いので、もっと大きい声でお願いします!」と言ったが、やはり聞こえないので受話器を置くしかなかった。

それから、かかってくる電話全て相手の声が聞こえないことが分かり、電話機の修理を家族に頼んだ。他の家族はみんなケータイを持っているから、固定電話は使わない。

「どれどれ」と家族が電話機を試してみると、ちゃんと聴こえる。

「婆ちゃんの耳が壊れてるんじゃないの?」と言われ、反対の右耳に受話器を当ててみたらちゃんと聴こえた。右耳は聞こえていたから、左耳が突発性難聴になっているのに気づかなかったのである。

「電話機を疑う前に自分を疑って下さい。」と家族は手厳しい。

「年齢を考えると、耳が聞こえにくいのは珍しくないかと…」と主治医も冷たい。

「とってもがっかりしました。」と、彼女は私に打ち明けた。

「耳が聞こえないのが当たり前だろうからね…」と肩を落とした。

このクライアントには10日に一度訪問している。突発性難聴になったのは5日前。診てみると、左の肩から首・後頭部にかけてとても硬かった。何年来のお付き合いであるが、こんなに凝っているのは初めてだ。

突発性難聴は原因不明とされ、いろいろなケースが考えられる。医師が治療を行う場合は耳の周りの血流を調整する薬が処方されることが多い、と説明した。

そして、それほど時間が経っているわけでもないし、首・後頭部(耳周り)が今までに無いくらい凝っているから、これを解せば可能性はあるかもしれないと伝えた。

入念に手技でコリを取り除いた上で、鍼と灸の施術も行った。

施術後、「何だか良いみたい。」と笑顔。「今度は5日後にしてみようかね?」ということになった。

5日後に伺ってみると、前回施術してから左耳の聴覚がだいぶ戻ったと喜んでくれた。そして、その更に10日後に伺った時には「完全に治った」と言ってくれた。

年寄りの耳が聞こえないのは特段驚くことではない、と言われればそうかもしれない。とは言え、本人にしてみれば、90歳とはいえ、というよりはむしろ、90歳だからこそ、聞こえなくなることは、とてもとてもショックなのである。

「カルテから」インデックスはこちら

◆◆◆鍼灸治療室.トガシ◆山形県東根市◆◆◆
◆◆◆県外の方は温泉に泊まりながらがお薦めです◆◆◆

このタイトルで記事を書いたら、大雪が降るたびに結構なアクセスがあるので、続編を書くことにした。

写真をアップしたいとずっと思っていたが、除雪するぞ!と思うとつい夢中になるのでいつも忘れていた。

あまり雪の彫刻としては良い出来ではないが、アップしてみると…




60cmくらいの間隔で凸凹を作っている。表面積を増やすことが最大の目的なので、きれいな形にはカットしていない。

きれいな形に仕上げるという事は、体への負担も大きいし、道具への負担も大きいし、表面積も小さくなる。自然に割れる所で雪を割り、自然な形に仕上げるのである。

そうすると、なんでここで終わるんだ?という気持ちが湧き起こる。その気持ちそのまんまで作業を終えるのである。そうすると、もう少しここをいじりたいな…とずっと思い続けることになる。

すると、つい翌日もちょっとだけ手をつけたくなるのである。




これがツァイガルニック効果。通りがかりの人もちょっとだけ蹴っ飛ばしてみたくなる。すると、雪塊は自然に崩壊し、融解していくことになる。




車がまたげるくらいの高さになれば通りがかりの車が踏んづけてくれるようになるので、何もしなくとも良い。

最近、コンビニの看板を見るとコーヒーが飲みたくなる。




一度、L(ラージ)を飲んだら、R(レギュラー)では物足りなくなった。

最初の頃は、「なんでサイズが右左なんだ?」と思ったものだが。

最近、副鼻腔炎が良くなって嗅覚を取り戻したせいか、単に寒いからか…ホットコーヒーがおいしい。

車を降りようとしたら、目の前に鳥がいた。




ドアを開けたら飛び立ってしまうと思い、そのまましばらく観察していた。

それは、何という鳥だろう?という探究心。それもある。

木の実をついばんでいる。食事を邪魔してはいけないという優しい心。それもある。

でも、最後は、透明な油がしたたり落ちる鳥皮の焼き鳥が食べたくなった。

人間としては△だが、動物としては健全な俺。

俺の野性に気づいたか、鳥はすぐに飛び立った。

↑このページのトップヘ